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第三百八十五話 最後の晩餐 その4
「はぁ〜……やっちまった」
俺は今アドルノ工房の外で夜風に当たって反省している。
いくら酔ったからあんなに絡むべきではなかった。ウィルは黙って真面目に聞いてくれていたけど、立場が逆だったら俺は鬱陶しいと思うだろう。
解毒魔法をかけて酔いが覚めた俺は自己嫌悪に陥っている。
ロイも酔っ払った翌日はこんな感じだったのだろうか? ……いや、あいつはそんな素振りなかったな。
「よっ、反省してるのか?」
とロイの事を考えているとロイがやってきた。
「……そうだよ、おまえも酔っ払った翌日は反省するのか?」
「いや」
「だろうな」
「だろうなって失礼な奴だな。……まぁいい。それより明日だな」
最後の晩餐を始める前に、俺たちは明日ゴルゾーラ教がいるザイール王国に向かう事を決めていた。
ゴルゾーラ教が何を考えているか分からない以上、時間を与えるのはまずいからだ。
今日は最後の晩餐として宴会をしたけど、寝る前にはちゃんと俺がみんなに解毒魔法をかけるようになっている。
「そうだな……」
思えばいろんな事があったな。
俺の脳裏に今までの事が浮かんだ。




