表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
403/494

第三百八十話 仕切り直し

「そんな……!? ……記憶喪失か?」


 驚いたロイだったけど、それにシャーリーが申し訳なさそうにする様子を見て落ち着いた様子で聞いてくる。


「完全な記憶喪失じゃなくてどうやら俺の事だけ忘れてるみたいのなんだけど……」


 ここに戻ってきてからのシャーリーの様子を見る限りではアリィの事も覚えてそうだったし他のメンバーに対しても見て特に変わった表情はしなかった。だから、俺だけの記憶が抜け落ちているのだろう。


「……ごめんなさい…………」


 ロイを含め、アリィやラートも戸惑っている様子にシャーリーは申し訳なさそうに謝る。


「いやいや! シャーリーは悪くないって! つて俺が言ったら余計に困るか?」


 俺は場を和まそうとしたけど、自虐的過ぎて余計に変な空気になってしまった。

 どうしよう……?


「もしかしたら記憶は戻るかもしれない……そう光の精霊ルクスも言っていたからな、焦っても仕方ない。それに、ハルが記憶がなくても一緒に行動するのは嫌じゃないんだろ?」


 助け船を出してくれたのはウィルだった。

 そして、ウィルの問いにシャーリーは頷く。


「ならば、これからまた記憶……思い出を作ればいい」

「ウィル……」

「まぁおまえたちの関係は一旦白紙だな」

「ロイ!!」


 ウィルの言葉に和んだところにロイの一言でいつものような空気が戻る。

 なんだかんだでロイも気を使って場を和まそうとしてくれているのだろう。

 それにシャーリーの事はもう一度惚れさせたらいいだけだ。……大丈夫かな?


「おーい、出来たぞ!!」


 勢いよく扉が開いたかと思うとアドルノさんの声が部屋に響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ