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第三百七十四話 シャーリーの目覚め

 デコピン? それだけ……?

 前にダンジョンにオリハルコンを取りに入った時に野営中に暇つぶしにエターナル・ログの記憶にあった『ジャンケンをして負けたらデコピン』って遊びをした。

 その時、地味に痛いデコピンで結構盛り上がってやってたけどまさかこんな時に……というよりそれだけ?


 「……ウィルそれだけか?」

 「あぁ……本当に意識がないのか、身体に影響があった時に精神体でも感じる事が出来るのかハルが帰ってから聞くと言って……でも無防備でジャンケンもしてないのに不公平だと俺は言ったんだ!」


 ……うん、それだけなら別にいいや。もっと裸にされたり、いろいろ触られて身体を調べられたりしたかと思ったけど。


 「……ビアンさん、向こうでは痛みは感じなかったです」

 「ほ、本当かい!? じゃあ精神体と身体は分離……? いや……」


 ビアンさんは気まずそうな感じから一転、俺の言葉で研究者モードに入る。


 「ビアンさん? でも次からはやめてくださいね」

 「あ、あぁ、悪かったよ」


 ったく、これは完全にいらないやりとりだったな。それよりシャーリーだ!


 「シャーリー!!」


 俺はシャーリーの元へも駆け寄る。しかし、シャーリーはまだ目を覚ましていない。

 くそ! どうやったら目を覚ますんだ!

 俺はシャーリーの手を握る。


 「ん……」

 「シャーリー!!」

 「シャーリーさん!!」


 シャーリーが呻く。そして、それを聞いたビアンさんとウィルも駆け寄ってくる。

 すると、シャーリーはゆっくり目を開けた。


 「ルルちゃん……? ウィル君も、ビアンさんも……あなたは誰?」

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