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第三百七十三話 目覚め2

 俺はウィルとビアンさん、どちらから問い詰めようかと思い目標をウィルに絞った。

 おそらくビアンさんからいってもとぼけられるだろう。でも、ウィルは正直で真面目なところがある。だから、ウィルは隠し事やウソが苦手だと思う。


 「ウィル〜? 俺の意識がなくなってる間に何があったのかな〜?」


 俺は笑顔でウィルに詰め寄る。

 ウィルは俺から顔を背け避けようとするけど、俺はすぐさま魔力操作をして顔を背ける方向へと回り込む。

 そしてウィルもそれに対抗すべく、顔を左右に振って俺から背ける。しかし、俺は回り込む。そして、それを何度か繰り返した。


 「あれ? イストニア帝国の皇子がそんな後ろめたいと思う事を隠していいのかな〜?」


 俺は意地悪っぽく言う。すると、ウィルは「うっ」と言って落ちた。


 「俺は止めた……止めたんだ……」

 

 そう言ってウィルは口を開く。

 じぶんで聞いといてなんだけど、そんな風に言われると不安になる……俺はいったい何をされたんだ……? まさか全裸にされたとか!? 


 「……ウィル、何があったんだ?」


 俺は覚悟してウィルを問い詰める。

 事と場合によったらビアンさんを許せない。

 ビアンさんは逃げ出そうとしてるけど俺はそれを目で制す。


 「ハルの……」

 「……俺の?」


 その続きはなんだ? 早く言ってくれ!!


 「……おデコにデコピン……。俺は止めたんだ! そんなジャンケンをした訳じゃないのにデコピンって!!」

 「……はぁ?」


 俺は呆気に取られて動きが止まってしまった。

 

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