表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
391/494

第三百六十七話 シャーリーの心の中へ その11

 「私の事嫌いなんでしょ? もういいよ。離してよ!」


 俺の抱き締める力に反発してそれに抗うように闇の雫のシャーリーは俺に言葉を放つ。


 「離すもんか! 俺はシャーリーの事が好きだ! ずっと守るって決めたんだ!」

 「だったらなんで! なんで私がこんな辛い目に合わないといけないの!! 守れてないじゃない!!」


 闇の雫のシャーリーは俺の心を刺すようなきつい事を言ってくる。

 正直シャーリーの姿、声をした存在にそんな事を言われ俺の心は折れそうだけど、ここで立ち止まっちゃだめだ。ここで立ち止まったらシャーリーを助けられない。

 シャーリーを守れなかった俺に出来る事……それは命ある限りシャーリーを助けに行く事!!


 「……それはごめん。俺の力不足だ。でも、俺の命……俺の命がある限り俺は何があってもシャーリーを助けに行く!」


 俺は闇の雫の浸食に耐えながらシャーリーを抱き締め続ける。

 俺はもうシャーリーを離さない! 必ずシャーリーを救うんだ!!


 しばらくそのまま会話もなく、膠着状態が続く。ルルもこの状況にどうして対応したらいいのか迷っているようだ。


 「ハル君……?」


 その時、シャーリーが口を開いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ