表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
390/494

第三百六十六話 シャーリーの心の中へ その10

 「ーーっ!?」


 その瞬間、目の前の存在の顔がシャーリーにだぶって見えた。

 そうだ、シャーリーはいつも笑っていた訳じゃない。悲しんだり怒ったりもしていた。それも含め全部がシャーリーなんだ。正の感情も負の感情も含めて全部がシャーリーなんだ!!


 「ーーっ!? ハル君!?」


 そう思うと俺の身体は自然と動いていた。

 俺は駆け出し目の前の存在へと向かっていた。

 俺はシャーリーのすべてを守る!!

 今度こそ守るんだ!!


 「シャーリーっ!!」


 俺はシャーリーの姿をした存在を抱き締める。

 そうだ、どんなシャーリーでもシャーリーはシャーリーなんだ! だから俺はシャーリーのどんな想いも言葉も受け入れる!


 「ぐっ……!!」


 俺が抱き締めた事により、闇の雫の影響受けているでたろうシャーリーの一部の存在と触れ、ルルが張ってくれた結界が徐々に侵食されついには結界は壊れてしまった。そして、闇の雫が俺の精神体である身体を侵食しようとする。


 「ハル君!?」

 「大丈夫だ!!」


 その光景を見たルルが詠唱を開始しようとするが俺はそれを制止する。

 これは力づくじゃだめなんだ。闇の雫が心を闇に染めようとするなら俺も気持ちでシャーリーの心を照らして救わないといけない!

 絶対負けてたまるものか!!


 俺は闇の雫に負けてなるものかシャーリーを抱き締める腕に力を入れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ