表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/494

第三十八話 闘技大会 その6

 「師匠!!」


 ロイが叫ぶ。

 なるほどこの人がロイの師匠のルイーズさんか。

 見た目は背が少し高め、筋肉は隆々といぅワケではなく程よくついてる感じで髪の色は緑。

 んー……モテそうだ。


 「おう、ロイ! 久しぶりだな! しばらく見ないうちにまた上達したな」


 ルイーズさんはロイと挨拶を交わすとこちらに向き直り俺に声をかけた。


 「ハル君……だっけか? 噂には聞いてたけどまさかあれ(・・)を使うとはね。まぁまだまだ制御は出来てないみたいだけど。でも、明日が楽しみだ」


 ルイーズさんはそう言うと踵を返し、出口の方へ向かう。


 「今日は疲れたし休むわ! じゃぁハル君明日はお手柔らかに! ロイもまた明日が終わったらゆっくり話そう!」


 歩み出した足を止め振り、その言葉を残すとそのまま出口に消えていった。

 ……嵐のように来て嵐のように去って行った。

 それにしても軽い!

 軽過ぎる!

 仮にも王族のロイを……って俺も人の事言えないか。

 でも、軽い!

 これだけは断言できる!

 それに俺、何も喋ってないんですけど……。

 俺はルイーズさんの背中を見ながら、そんな事を思った。


 「……ハル、あの人はあーいう人なんだ。気にするな」


 そっか。

 ……って相変わらずロイは俺の心を読むな。


 「何か軽い人でしたね……」


 シャーリーの追撃!

 やっぱり思ったのは俺だけじゃなかったみたいだ。


 「まぁ、性格は軽いけどあの人、実力は確かよ」


 珍しくアリィが素直に認めてる。

 やはり実力は確かなものなんだろう。

 でも、見た目と性格があれだからな〜。

 まさか!?

 あれは敵を油断させる為の作戦か!?


 「あの人は素であの性格だ」


 そうか。

 ……だからなんでロイは俺の心が読めるんだ!?


 まぁとにかく今日は勝てたし明日はルイーズさんと戦える。

 明日に備えるのが一番だな。

 俺は明日に備えて早く休む事にした。







 と思ったら夜にアリィが決勝の前夜祭とか言って四人で騒ぎまくってしまった。

 まぁおかげで緊張する間も無く疲れて一瞬で深い眠りにつけたのは怪我の功名ってやつかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ