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第三百五十九話 シャーリーの心の中へ その3

 俺とシャーリーとの出会った時の記憶、俺とシャーリーが付き合ったきっかけになったシーレント王国での記憶、俺がシャーリーにネックレスをあげたコルト都市国家での記憶……俺とシャーリーが一緒にいる時の記憶がことごとく黒がかって侵食されている。


 「なんでこんな……」


 なんで俺とシャーリーの記憶だけ? 辛い記憶とかと比べても黒がかっていて侵食されているのがよく分かる。なんでこんなに……?


 「……もしかしたら……もしかしたらの話ですが……」

 「ルル!? 何か心あたりがあるのか!?」

 「心あたりというか……闇の雫は心を闇に染めて魔人化させると聞きました。だから、心を闇に染めて魔人化させるために、その人にとっての今一番大事に思ってる記憶を闇に染めようとしているのではないでしょうか?」

 「!?」

 「シャーリーさんはハル君の事が好きです。だからその記憶を闇に染めて魔人化させようとしているのでは?」

 「そんな……俺との記憶がシャーリーを苦しめているって事か……?」

 「いえ、それは違います! むしろハル君との楽しい記憶があるからシャーリーさんは魔人化せずに耐えられているのではないでしょうか? ルクスの言う事が本当なら闇の雫はおそらく凄い作用の強いものだと思わられます。なにせ本来の力を発揮できてはいないとはいえ、創造神アテン様の助けがあっても抑止出来ない効力……むしろハル君との記憶がなければシャーリーさんはすでに魔人化していたかもしれません」

 「シャーリー……」


 創造神アテンをもってしても抑えられない効力……そんなものをシャーリーは……。


 「行こう。シャーリーを救いに」


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