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第三百五十七話 シャーリーの心の中へ その1

 俺たちが奥へ進むにつれ、周りに映し出される映像のシャーリーも段々と成長してきた。

 もちろん楽しそうな記憶ばかりではなく、中には周りの同じ年くらいの友達に髪の色が違うと言われ仲間外れにされるといったシャーリーにとって辛い記憶もある。

 俺の黒髪と違って大人達の中ではシャーリーやロイ、ウィルやラートと言った光の精霊の加護を受けた人は敬われるだろうけど、子供達の間ではそんなの関係ない。

 良くも悪くも子供達の間には子供達の価値があるのだ。


 「シャーリーさんも辛い思いをなさってたんですね」


 周りの光景を見てルルが口を開く。

 人間って自分達と違うものは拒絶するからな。それこそ大人になって自分達と違う人が上だと見れば敬うけど下だと思えば見下すし避ける。


 「そうだな……俺もそうだったしな」


 俺だって小さい時は髪が黒い、能力がおかしいみたいな感じで周りから避けられていた。


 「そうですか……。私もハル君やシャーリーさんとは違いますが少し気持ち分かります」

 「ルル……」


 ルルはルルで巫女として担がれ普通に見てもらえなかったのかもな。なんで同じ人間なのに違うように扱われるのか……それこそ価値観も変わるし。

 俺なんて小さい頃は避けられていたけど今ではドラゴンキラーとか言われてそれこそ敬う目で見られる事もある。

 ちょっとした出来事で人の見る目は変わる。

 もしかしたらそういうのが闇を生むのかもしれないな。


 「ハル君急ぎましょう」


 俺は心の中でいろいろと考えながら足を速めた。

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