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第三百五十四話 霊峰フォルクレストでの出来事 その19

 「ルル!?」

 「私には人の心のオーラが見えます。だからシャーリーさんの心の中に入ってもきっと光と闇が分かると思います。それに私は巫女ですか光の精霊様の加護もありますし、闇に対抗出来るかもしれません。だから私が一緒に行けば危険は減るかもしれません」


 確かにルルはオーラが分かるからどこにシャーリーの心があるか分かるかもしれない。でも……。


 「いいのかルル。危険だぞ?」

 「ウィル君……はい、大丈夫です。私はメイファちゃんに誓いました。私に出来る事は何でもする、一人でも多くの人を救うって……だからシャーリーさんを助けてきます」


 そうだった。もうこの件は俺一人の問題じゃない。みんながみんな何かを背負っている。

 それに俺はエターナル・ログの力を継承して強くなったと思っているけど俺は強くなんてない。

 実際のところ、ダビドにうまいようにやられてシャーリーの助けがなければ魔人化してただろうし、ダンジョン攻略やアースハイトにドラゴンが来た時も俺一人じゃどうしようもなかった。

 一人では出来ない事でも力を合わせれば出来る事もある。

 

 「ルル……よろしく頼む」


 今回も俺一人ではもしかしたら闇に飲み込まれてシャーリーを助けられないかもしれない。

 でもルルの力があれば助けられる確率は高くなるだろう。それなら頭を下げるくらいなんでもない。


 「ハル君、顔を上げてください。私達は仲間なんですから」


 顔を上げるとルルが満面の笑みで微笑んでいた。


 「ならば俺はハルとルルの身体を守ろう」

 「ウィル……」

 「じゃあ私もハル君とルルちゃんの身体の方を見てるわ。正直、話が大き過ぎてさすがの私もついていけなさそうだし」

 「ビアンさん……」

 「決まったようですね。では、さっそく始めましょうか」


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