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第三百三十二話 イシュテリアでの出来事 その4

 ビアンさんは真剣な顔つきに戻ると俺に問いかけてきた。

 どうすると言われても俺はシャーリーが助かる可能性があるならどんな事だってする。

 現状ではビアンさんの言う事しか方法が思い浮かばないなら一度試してみる方がいい。

 うまくいくかどうかは分からないけど、何もしないでいるよりはいい。

 だから……


 「……霊峰フォルクレストに行きます」


 あの場所は神聖な場所としてラース教皇国が管理している。

 一度ラース教皇国に頼んでみるけど、断られたとしても俺はどんな手を使っても光の精霊に会いに行く。

 

 「そうね。光の精霊は霊峰フォルクレストにいると言われているわ。でも、会えた人はいないーーそれでも行く?」

 「はい」


 俺の表情を見ていたビアンさんがふっと笑い俺に視線を合わせる。


 「じゃあ私も行くわ」

 「「「えっ?」」」


 あまりに唐突な展開に俺、ウィル、ルルの声がシンクロする。

 いや、今の話の流れからして『じゃあ』っておかしいし『私も行くわ』ってなんの理由にもなってないし。


 「だって! そんなところへ行けるのは滅多になおのよ!? それに私がいた方がいろいろ分かるかもしれないわよ!?」


 ビアンさんは急にキャラを変えダンジョンの時に出会った時と同じようになった。


 「い、いや、でもビアンさんは研究所で仕事あるでしょ?」

 「そんなの関係ないわ! それに精霊に関する事だから出張扱いになるはず! だから私のお金に関しても大丈夫だわ!」


 いやいや出張扱いって……。


 「行くったら行く!!」


 ……やっぱりビアンさんはビアンさんだった。

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