表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
354/494

第三百三十話 イシュテリアでの出来事 その2

キャラクター投票始めました!

良かったらお願いします!

 「なるほどね……」


 俺の話を聞いたビアンさんは腕を組んで目を閉じる。その顔は至って真剣であのダンジョンでいつも見ていたキャラとは違うものになっている。

 あの魔方陣を見つけて調べていた時の表情だ。

 その表情を見れば何か声をかけてはいけない雰囲気であり、まさに研究者が思考を巡らせている顔であり決して邪魔出来るような状況ではない。

 ビアンウィルとルルもビアンさんが口を開くのをじっと待っている。


 そしてしばらくの間、沈黙が流れた後、ビアンは目を開け俺たちを見て口を開いた。


 「……まず、私は闇雫ってやつは知らないね。でも、シャーリーちゃんの様子を聞く限り闇の雫はハル君の言う通り精神に作用するものだろうね。そして、それは負の感情……心の闇の部分に作用する」

 「闇の部分……」

 「そう、闇の部分。どんなに良い人って言われる人間にも負の感情がある。その部分に働きかけ心を闇に……ハル君の言う魔人化を引き起こさせようとするんだろうね」


 そんなものをゴルゾーラ教は作り出したのか……。


 「それでシャーリーちゃんはきっとそれに負けないように戦っている。……でも、少しの量でそんな状態になるものにこれまで耐えられているのがシャーリーちゃんの気持ちだけなのかハル君が言った淡い光に何かあるのかは見てもいない私には分からないし何とも言えない。ただ言えるのはきっとシャーリーちゃんは頑張って戦っていると言う事。……でも、どうしても闇の雫の威力に勝てない……そんな状況かしら?」


 ビアンさんは断定せずに言っているような感じで言うけど、俺もそんな気がする。


 「どうやったらシャーリーは戻るんですか!?」


 ビアンさんは少し間を置いて考えると口を開いた。


 「……闇の精霊の対にある精霊……光の精霊に頼るしかないと思うわ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ