表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
352/494

第三百二十八話 研究者ビアン

 「まさか本当に有名な人物だったとは」


 結果的にビアンさんの居場所を見つけるのはそう難しい事ではなかった。

 イシュテリアに入って人に尋ねたら、


 『あぁそのビアンさんなら子あそこに見える大きな研究所にいるよ』


 とすぐに分かった。

 でも、俺はあのビアンさんが本当にそんな有名な人物だとすぐには信じられずに他の人にも聞いたけど、同じ答えが返ってきた。

 ビアンさんは小さい頃から賢く優秀で精霊研究者として有名だったが、なぜかダンジョンにハマってしまい研究がおろそかになったと言っていた。

 それでもビアンさんの功績から研究者として除名はせず、ダンジョンに行っている間は休暇扱い、そして戻ってきて研究している間は研究者として賃金を支払われていたらしい。

 戻ってきて研究している間は鬼気迫る程、精霊だけではなく様々研究をして実績を残したので誰も何も言わなかったそうだ。

 でも、俺からすればその鬼気迫る程の研究をしていた理由は賃金を稼いで冒険者を雇いあのスケルトン達に復讐するのにあったのでは……と思うと複雑な気持ちになった。

 なぜこんな事まで噂で流れるのかと思ったけど、良くも悪くも有名かららしい。


 まだビアンさんが有名という事に信じられなかった俺は「いやいや、もっとひっそり研究してるビアンさんっていないですか?」って聞いたところ、

 

 『ビアンさんに向かって失礼な! 地の精霊の加護を受けている、そして、精霊研究、ダンジョンと言えば一人しかいない! そして、あの美しさ……』


 と怒られた。

 それにしても俺は聞く相手も不味かったらしい。


 そして、俺たちは教えてもらった研究所へとやってきた。


 「とりあえずはビアンに会わないとな」


 そう言うウィルの隣ではルルが少し警戒した顔をしている。

 ルル……シャーリーの為に耐えてくれ。

 

 そうして俺たちは研究所の敷地へ足を踏み入れた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ