第三百二十六話 別行動
「じゃあすぐに戻ってくる」
「あぁ、こっちも武器を作ってもらって待ってるよ」
俺たちは空間魔法を使い再度ダンノームへとやってきた。
そして、俺たちは二手に分かれる事にし、魔法都市イシュテリアに向かうメンバーを俺、ウィル、ルル、そしてアドルノ工房に残ってロイの武器製作に残るメンバーがロイ、アリィ、ソニン、ラートといった面子になった。
珍しくソニンはウィルと別行動だ。
やっぱりラートの事が好きなのだろうか?
でも、あながし違うって訳ではなさそうでなんで残るのか意地悪に聞いたら『えっ、あっ、いやその、アリィお姉様がショックを受けているから近くにいた方がいいかなと思っただけよ!』って慌てて言っていたしな。まぁ兄離れ出来るかな思うと良いかもな。
でも、ウィルはウィルで『そうか。では、そっちを頼むぞ』って真面目に答えてたし……大丈夫だろうかこの二人。レドニンは苦労してきたんだろうな。
「ハル、行くぞ」
「おう」
とにかくシャーリーを助ける為、魔法都市イシュテリアに行かなくては。
待ってろよシャーリー、必ず助けるから。
そうして俺とウィル、ルルの三人はダンノームを後にした。




