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第三百二十五話 いざ、魔法都市イシュテリアへ

 「何言ってるんだハル、水くさい事言うな。俺たちは仲間だろう? それに俺もこのアースハイトも救われた事が何度あるか……それこそ恩を受けてばっかじゃいけないしな」

 「ハル、お前のおかげでイストニア帝国も救われた……困った時はお互い様だ」

 「そうよハル君。ハル君のおかげで救われた人もたくさんいる。だから困った時はお互い様。それに私も友達のシャーリーを助けたいし」

 「べ、別に私はハルの事はどうでもいいけど、シャーリーお姉様の事が心配なだけなんだから!」

 「ハル先輩、みんなでシャーリーさんを助ける方法を探すっすよ!」

 「私も出来る限りの事はします。だから……必ずシャーリーさんを助けましょう!」


 「みんな……」


 俺はなんて良い仲間に恵まれたんだ。

 小さい頃はこんな良い仲間に囲まれている光景なんて想像出来なかった。

 俺はみんなから避けられ一人で行く……そう思っていたけど、こうやって良い仲間に囲まれて好きな人もできて……そして、困った時にはこうやって助けてくれる。俺は……幸せだ。


 「ありがとう……みんな……」


 俺はこの時代に生きて来られて良かった。

 父さんと母さんに感謝しないとな。……そして、その父さんと母さんが守ろうとした世界を……みんなを今度は俺が守る! 


 さぁ行動開始だ!

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