表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
347/494

第三百二十三話 シャーリーの部屋へ

 話が纏まった俺達は行動を開始する。

 俺はまだ完全には体力が戻ってなかったが、じっとしてられない。

 今回の戦いでは主に精神的な部分での負担だった為、治癒魔法も効かないしどうせすぐには良くならない。こうしている間にもシャーリーは戦っているのだ。俺だけがゆっくりしている訳にはいかない。


 部屋出た俺たちはシャーリーが横になっている部屋へ向かった。

 そして、俺は廊下を歩きながらロイに聞く事にした。


 「ロイ……シャーリーは今どんな様子なんだ?」

 「……見た目は何の変化もない。言うならば気持ち良さそうに寝ているといった感じだ」

 「そうか……」


 俺はそれ以降何も言葉を口にする事は出来なかった。そして、無言のまま歩き続ける。


 「着いたぞ」


 この先にシャーリーが……。

 俺はドアに手をかけ、そして開けた。


 「シャーリー……」


 そこにはベッドに横たわるシャーリーがいた。

 ベッドの周りにはルルとソニン、そして白いローブを着た神聖魔法の使えるラース教の信者と思われる人がいる。

 スヤスヤと眠っているとしか思えない表情だが、俺の知らないところでシャーリーは戦っているんだ。

 そう思うと俺は胸が痛くなった。


 「ハル君、もう大丈夫なの?」

 「あぁ、もう大丈夫」

 

 心なしかアリィも疲れているようだ。

 それもそうか。

 仲の良いシャーリーが倒れロイはルイーズさんの事に悩み俺まで倒れた。

 最初から一緒だった三人がこんな事になってアリィ自身も俺たち以上に疲れているかもしれない。


 「そっか……良かった」


 アリィは安堵した表情でにっこりとする。

 ここまで素直なアリィも珍しい。

 やっぱり相当の心労があったのだろう。


 「シャーリーの様子は?」

 「えっと……」

 「それは私から説明しましょう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ