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第三百十八話 魔人化

 ラートから出た言葉は魔人化を治せないかという言葉だった。

 やはりあの漆黒の鎧の男の事だろう。

 魔人化……治せるなら治したい。でも、それはエターナル・ログの知識にもない。

 心を闇に染め、堕天してしまうと闇の精霊の加護を受け、その身、心を捧げてしまう。

 それを一度加護を受けたものを解こうとすると身体は拒絶反応を起こし死を招く。

 それはこの世界の人間が基本的に生まれた時から火、水、風、土の精霊の加護を受けていて、それを自分の意思で変えられないのと同じだ。

 何とか出来るなら何とかしたいけど……俺の力ではどうする事も出来ない。


 ラートの隣でロイが、そして壁にもたれているウィルがそれぞれ複雑な表情をしながらラートを見ている。


 「……すまないラート。魔人化はどうする事もてまきないんだ……」


 魔人化をどうにか出来るならウィルのお父さんやルイーズさんだって……。


 「そうっすか……ノームからも聞いていたけど、やっぱハル先輩でも無理っすか……」


 ラートは悲しげな表情を浮かべながら俯く。


 「ラート……。もしかしてあの漆黒の鎧の男の事か?」


 ラートはあの男を知っているようだったし、急に魔人化を気にしだした。

 となると、あの男と何か関係があるのかもしれない。


 「……そうっす。あの人……クロード兄ちゃんは昔よく遊んでもらった人です」

 

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