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第三百十六話 俺たちの決意

 「……ふっ、そうだな。ルイーズ師匠なら復讐を理由に戦うと言ったら怒るだろうな。あの人はいつも笑っていたから……」


 ロイはゆっくり目を開けると言葉を口にする。


 ロイの言葉で俺の脳裏にルイーズさんの顔が浮ぶ。

 ルイーズさんはいつも笑っていた。

 最初はちゃらいだけかと思っていたけど、あの人の周りは俺たちも含め自然と笑顔にさせられていた。


 「……今の師匠は自分の意志とは違う事をやらされていると思う。きっと師匠は理由もなく人を傷つけたり戦う事を望んでいないはず……だから……俺がこの手で終止符を打つ!」

 「ロイ……」


 自分と関わりが深い人を手にかける……それはどんなに残酷な事か……。


 「……ロイ、俺も父を手にかけたが本人が望まない行動を取っているのであれば、その心を汲める人物が止めてあげるべきだ。……少なくとも俺は後悔していない」


 そうだ。ウィルもダビドに父である皇帝を魔人化させられ最後には自分で自分の父を手にかけている。


 「……ふっ、こんな風にウィルに言葉をかけられるとはな」

 「ふっ、まぁここだけは先輩面させてもらおうか」


 そう言うとウィルは拳を前に出した。

 それに呼応するようにロイが微笑みながら拳を合わせる。

 ロイとウィル……この二人は凄いな。


 「俺も二人に負けてられないな。俺も二人に負けず何としてもシャーリーを助ける!」


 そう言うと俺も二人の拳に自分の拳を合わせた。

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