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第三百二十話 現実

 俺はロイの言葉に冷静さを取り戻し、深呼吸して落ち着いてからロイの顔を見据えた。


 「……とり乱して悪かった。ロイ、何が起こったか、今どんな状況か教えてくれ」


 俺は覚悟を決めロイの目を見る。

 自分の精神を守るには最悪の事態も考えとかないといけないのかもしれない。

 でも、俺は自分を守る為とは言え、最悪の事態を考えたくはない。

 ……俺は信じる。


 「……まずは、ハルの事からだな」


 ロイはそう言って口を開く。


 「ハル、まずおまえはここに帰ってから一週間程気を失っていた。その間にいろいろとあった。その事を今から話していく。……いいな?」

 

 いろいろとあった……か。


 「あぁ……頼む」

 「よし。……じゃあまずおまえが気になっているシャーリーの事から話そう。おまえ帰ってきた時の事だ。

 ハル、おまえはまずアースハイト城の謁見の間に現れたそうだ。そして、空間魔法の境から出るなり、シャーリーを抱き抱えたまま倒れたそうだ」

 

 そうか……記憶が曖昧だけどなんとかここまでは意識を保てて帰って来れたんだな。


 「そうか……何とかアースハイト城に戻って来れてたのか。……それでシャーリーは?」

 「……」

 「ロイ?」

 「……意識が戻らない」

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