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第三百十八話 帰還

 「はぁはぁ……あれは……?」


 どれくらい歩いただろうか?

 無音の真っ暗な空間で距離や時間の感覚が鈍ってどれくらいの距離、時間を歩いたか分からない。

 ただひたすら遠くに見える小さな光を見て歩いてきた。

 でも、体力の消耗に重ね、この空間魔法を維持するのに消費される魔力の為、身体は限界に近かった。

 本来なら意識を失ってもおかしくない状況だけど俺が意識保っていられるのはこの両手に抱えている存在、シャーリーのおかけだ。

 でも、体力が限界に近い事もあり、視線は次第に下へと向き、ただ歩く事に意識を費やしていた。

 そして、ただひたすらシャーリーの事を考え歩き続けふと顔を上げた時、遠くに見えていた光はあと三十メートル程のところまでへと来ていた。


 あそこまで行けば……。


 俺は残る力を振り絞り、一歩、また一歩と歩を進める。

 今ここで力尽きたら今までの事が無駄になってしまう……。


 「くっ……」

 「ハル!?」


 俺は残りの力を振り絞り光の中へ足を踏み入れると同時に聞き慣れた声を聞いて安心し意識を失った。

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