間話 渦巻く感情 後編
……貴方は誰?
『我ノ名ハアテン。コノ世界ノ創造神ダ。オマエノ身体ニ宿ル光ノ精霊ヲ通シテ話ヲシテイル』
創造神……? アテン……? まさか!? あのラース教の神様の!? でも、なんで私に!?
『話セバ長クナル。ソレニ今ハ時間モナイ。少シノ間ダガ我ガ力ヲ貸ソウ。ソレニヨッテ少シノ間ダガ意識ハモドルダロウ。ソノ間ニオマエノ覚悟ヲ見セテミロ』
意識が戻る……? ……分かったわ! その間に私が出来る事をする!! だから……私に時間をください!!
『……サスガアヤツラノ子ガ選ンダ子ダナ』
えっ!? 今なんて!?
『詳シクハオマエタチガ生キ残ッタラ話セル時ガ来ダロウ。……大丈夫ダ。オマエノ中ニハ光ノ精霊モ我モイル。スグニ死ヌ事ハナイ。後ハオマエタチシダイダ』
ねぇ! 一体どういう事? 私何も分からないよ!!
『サァ時間ガナイ。行クゾ!!』
……。
ん……あれは!?
ハル君待って! ハル君は魔人化しちゃダメ! 憎んじゃダメッ!!
「ハ……ル君? ハル……君は……憎し……みに……心、奪われ……ちゃ……ダメ、だっ……てハル……君は……優し……い人、だ……から……私、……ハル……君の……怒っ……た顔……嫌だ……よ? だ……から、笑……って?」




