第三百八話 シャーリー救出戦 その11
俺の叫びも虚しく、シャーリーの口へと闇の雫が流れ込む。
あいつ! シャーリーになんて事をっ!?
「うっ……ケホケホッ! ……ゔぅ……あぁっ! ぐっ……!」
「シャーリーッ!?」
口へ闇の雫を流し込まれたシャーリーはむせ込み吐き出そうとするけど、ダビドがお構いなしに流し込みシャーリーは闇の雫を飲んでしまう。
そして、闇の雫が体内に入るとシャーリーは苦悶の表情を浮かべながら苦しそうに呻く。
「くくくっ、この表情……たまりませんねぇ! そしてハル君、あなたの顔をなかなかの見ものですよ? ふははは!!」
「ダビドへォォオオオ!!」
こいつ……こいつだけは許せない!!
「おっ? その顔もいいですね! いいですよ、いいです! もっと怒りなさい! そして、もっと憎みなさい!!」
「おまえは……おまえは俺が殺す!!」
シャーリーをこんな目に合わせるなんて……憎い……憎い! そして、シャーリーを助けられなかった俺自身も憎いっ!!
「ウォォォオオオオオ!!!」
ソウダ……ヤッテシマエバイインダ……ミンナシャーリートオナジメニアワセテヤレバイインダ……。
なんだ……? 誰の声だ? 視界が暗くなっていく……? この感じ前にも……?
オレハオマエ。オマエハオレ。イインダ、ニクケレバニクメバイイ。コロシタケレバコロセバイイ。
お前は俺? 俺はお前? ……ダメだ……目の前が暗くな……って……きた。
新連載『異世界でケアマネージャー始めました 〜
異世界の問題が高齢化だった件〜』を始めました!
良ければ読んでやってくださいm(__)m




