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第三百七話 シャーリー救出戦 その10

 「そうです……そうです! もっと命を削って力を得なさい!」


 ダビドが女に言葉をかけるとさらに黒いオーラは増していく。

 それに反して女の方の表情は険しくなっていく。

 ダビドの言葉、女の様子から考えるにやはりさっきの男がシャーリーに黒い膜を張ったように自分の命を削って自分が出せる魔力以上の力を闇の精霊から得ているのだろう。

 ダビドの奴、目的の為なら自分の部下だろうが命なろうが関係ないってか!?


 「くっ……!」


 闇の精霊の力を得た女の力は強く、さらには剣の方も強度を増していて俺の全力の魔力を纏わせた剣、身体強化を使ってでもビクともしない。

 そこで俺は一旦距離を取る。


 「これはどうだ!!」


 距離を取った俺は岩砲弾(ストーン・バレット)を無数放つ。

 さっきの男には有効だったけど……どうだ?

 

 「無駄だ」


 岩砲弾(ストーン・バレット)が女に命中したと同時に轟音と砂煙に包まれた空間から声が聞こえてくる。

 そして、徐々に砂煙が晴れてくると黒いオーラに包まれた無傷な女の姿が見えてくる。

 まさか全部防いだのか!?


 「無駄ですよ! あの黒いオーラはこの膜と同じ! 簡単には傷つきません! ……さて、闇の精霊様の力を得れたようですし私も行動しましょう」

 「やめろぉぉぉおおおおお!!!」


 俺は叫びながらダビドへ向かおうとするけど、俺の行く手を魔人化した女が阻む。

 俺は再度剣を振りかざすも、女の力は強く押し通せない。

 そんな中、ダビドはニヤリとしながらシャーリーの元で屈み、口を開けるようにして闇の雫が入ってた小瓶を傾けた。

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