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第三百七話 シャーリー救出戦 その9

 魔人化……? ……シャーリーを?


 「あまりの衝撃に声も出ませんか? くくくっ、いいでしょう。その特等席でじっくり見ていなさい」


 そう言うとダビドは黒いローブの内側から小さな瓶を出してきた。


 「これは闇の雫と呼ばれるものです。大司教様が(いにしえ)に伝わる闇の秘薬を再現したものです。この雫は精神に強力に作用し、飲んだ者の心は憎悪と憎しみにかられ世の中に絶望し全てを怨みやがて堕天します。……それがどういう事か分かりますよね?」


 ダビドがニヤリとしながら俺に問いかける。

 堕天……心が闇に染まる……それは魔人化する要素になる。


 「ダビドォォオオオ!!」


 俺はダビドがしようとしている事を理解し、それを止めようと全力で魔力を剣に纏わせ斬りかかろうとする。


 「邪魔させない」


 でも、俺とダビドの間にいた魔人化した女はダビドのやろうとしている事を止めさせないように俺を阻もうとする。

 くそ! でも、こいつくらいなら俺の残っている魔力でもなんとかなる!


 俺は構わず、女を切り捨てダビドに向かおうと剣を女に振りかざした。


 「なにっ!?」


 しかし、予想に反して女は俺の剣を自分の剣で受け止めた。さらにその剣には黒いオーラが纏いその力が増していく。


 「何が……」

 「くくくっ、いいですよ……いいですよ! あなたは自分の役割を分かっている! そうです! そのまま命を削ってでも足止めしなさいっ!!」


 命を削る……? まさか!?

 

 俺が考えた事が的中しているのか、女の剣は徐々に黒いオーラをましてきた。

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