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第二百九十六話 アースハイト攻防戦 その28

 「ハル!!」


 ダビド達がシャーリーを連れて消えた場所を呆然としながら眺めていると、ロイが俺の元へと駆け寄ってくる。

 なんで……なんでシャーリーが連れていかれなくてはいけない? シャーリーは関係ないだろ? おまえ達と関係あるのは俺じゃないのか? だったら俺をーー。


 「ハル、しっかりしろっ!!」

 

 俺の肩をロイが両手で揺さぶる。


 「ロイ……」

 「ハルいいか!? まだシャーリーが連れ去られただけだ! 何もされていない! 奴の言葉を信じるなら時間はあるはずだ! もちろんこのままじゃ身に危険が迫るかもしれない! でも、まだ大丈夫なんだ! 考えろ! おまえならなんか方法があるだろ!! ボーっと突っ立ってる暇があるなら考えるんだっ!! おまえの力と知識があれば何か出来るはずだっ!!」


 俺に出来る事……? 俺に何が出来る? 俺はシャーリーを守ると言った。でも、こうやってダビドに連れ去られてしまった。何があっても守るって言ったのに……いつも側に……ん? そうだ……そうだ! 俺はシャーリーと約束したんだ! 何があっても、はぐれてもすぐに駆けつけるって! その為にあのネックレス(・・・・・・・)を渡したんだから!


 「ロイ! この場を任せてもいいか!?」


 俺は辺りを一瞥してロイに言葉をかける。

 まだ、漆黒の鎧の男やラートはカルザルと戦っているし、ダグマルもまだ一体残っているドラゴンの肩に乗って待機したままだ。

 ウィルが他のみんなを集め警戒しているとはいえ、まだ余談を許さない状況だけど、俺には時間がない!


 「あぁ! こっちは任せろ! おまえはシャーリーの事だけ考えろ!」

 「ロイ……ありがとう」


 俺はそう答えると意識を集中した。

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