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第二百九十三話 アースハイト攻防戦 その25

 「実は、噂に聞くSランク冒険者のルイーズを魔人化させる為に俺はカルザルと共に向かったんですよ。ちょうどその時にそのルイーズが女を連れていましてね。私は最初、隙を伺って女を人質に取ろうとしたけどさすがSランク冒険者。女を攫おうとしたところで気づきやがった」


 ダビドは勝手にベラベラと喋り出す。

 ルイーズさんを魔人化……確かにルイーズさんが魔人化したら強いだろうけどルイーズさんの事だ。いくらゴルゾーラ教二人相手とは言え、逃げる事くらいは出来ると思うけど……。


 「そこで、私は作戦変更したんですよ。カルザルにルイーズの相手してもらって俺が女を攫おうと。でも、さすがルイーズ。カルザルを相手にしながらも私に自由に行動させなかった」


 そうか、さすがルイーズさんだ。でも、だったらなんで……?


 「だから、私はさらに作戦を変更して女の精神に魔法をかけてやったんですよ。ルイーズの女とは言え、その女は一般人みたいですしね。抵抗する魔力も精神も持ち合わせてなかった。だから、簡単に魔法にかかって自分から私の元へやってきた訳ですよ」


 なんて卑怯な……。


 「そこで私は言ったんです。ルイーズ、おまえが私たちの言う事を聞かなければこの女の命はないと。そうしたらルイーズはあっさり素直になりましたよ。言う事を聞くからその女を離してくれ、その女は妊娠してるんだってね。そこで私は思い付いたのです。ルイーズの心を完全に闇に染める方法を」


 まさか……?


 「おっ? その顔は何か気づきましたか? そうです。私はまずルイーズに私が作った魔法陣に乗せ身動き取れないようにした。そして、目の前で女の首を切って殺し、女の腹を裂いて子供を出した。……あぁまだ手のひらくらいの大きさでしたかね? それを目の前で握り潰してやったのです! その時のルイーズの絶望に染まる顔は面白かったですよ? ははは!!!」

 「「……ダビドぉぉおおおお!!」」


 話を聞いていた俺とロイは同時にダビドへと迫ろうとした。

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