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第二百九十一話 アースハイト攻防戦 その23

 「くっ……」


 ダグマルは漆黒の鎧の男が近づくと険しい表情で後退する。ダグマルの戦闘能力は魔人化しているとは言え、突出している訳ではない。

 おそらくは知を司る司祭と名乗るように、力よりも頭で勝負するタイプなのだろう。


 「……死ねっ!!」


 漆黒の鎧の男は剣に黒い魔力を纏わせると一気にダグマルへと肉薄する。


 『キンッ』


 ダグマルがやられたかと思った次の瞬間、金属音が鳴り響く。


 「……おまえか」


 漆黒の鎧の男が呟く先には力を司る司祭、カルザルが同じく黒いオーラを纏わせた剣で男の剣を受け止めていた。


 「我らの主の計画を邪魔させん!」

 「くっ!」


 そう言うとカルザルは一気に力で漆黒の鎧の男を払い退ける。


 「クロード兄ちゃん!」


 ラートが叫ぶが、漆黒の鎧の男は見向きもしない。

 

 「はぁぁああああ!!!」


 漆黒の鎧の男はすぐさま態勢を整えカルザルへと向かう。

 しかし、カルザルもさすが力を司る司祭を名乗っているだけあって簡単にはやられない。

 漆黒の鎧の男の剣を受け捌いている。

 ……この状況、どうすべきか?


 「うぉぉおおお!!」


 俺がどうするか思案している中、ラートが漆黒の鎧の男をサポートするようにカルザルへと詰め寄る。


 「くらぇぇえええ!!!」


 それと同時ロイはドラゴンがダグマルの元へと戻ろうとするところを今がチャンスだと思い、ドラゴンを追い抜きダグマルへと肉薄した。


 『キンッ』


 しかし、ロイの剣はダグマルに当たる事なく、意外な人物によって阻まれた。

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