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第二百八十一話 アースハイト攻防戦 その13

 「同じ手ばっかり効くか!!」


 俺はそのドラゴンの吐いた炎に合わせて前方に魔法障壁を張る。

 炎は魔法障壁に遮られ、さっきと同様に魔法障壁に沿って進路を変え、地面に当たる。


 「ハル上だ!!」


 ウィルの言葉に上空を見上げると黒い矢が降り注ごうとしていた。

 これはダグマルが放った魔法か!? くそ! ドラゴンの炎はまだ勢いが強いし魔法障壁から意識を逸らす訳にもいかない!


 「ここは私が!」

 「私も!」


 俺がどう対応するか思案しているとアリィとシャーリーが声を上げ、水竜と水虎が口から水を吐き黒い矢を迎撃していく。

 しかし、ダグマルも負けてはおらず、さらに黒い矢を降り注そがせ、徐々にではあるがアリィとシャーリーの対処が遅れ出した。


 「世界に宿りし光の精霊よ。我、汝の導きによりこの命を捧げる。その誓いの代償に我に力を与えん。聖なる防壁(ホーリーシールド)!」


 その様子を見ていたルルが詠唱し俺たちの周りを淡い光が包み込む。そして、アリィとシャーリーの水竜と水虎がついに対応が間に合わなくなり、黒い矢が俺たちに向かってきた。しかし、黒い矢はルルの詠唱によって出来た光の膜を前に消えてしまう。

 ダグマルが使うのは闇魔法であり、その対局に位置するルルの光魔法によって相殺されているのだろう。しかし、光の膜は消えていない。それはルルの巫女としての力がダグマルを上回った事になる。


 「ルルちゃん凄い!」

 「あ、ありがとうございます」


 アリィがルルに抱きついている。

 そして、ルルは戸惑っている。そりゃそうだろう、今は戦闘の最中だからそんな事されると思わないだろうし。アリィは何をやってるんだか……。でも、これでいろいろ対応出来る事が分かった。こうなれば人数が多い俺たちが有利だ!


 「っ!?」


 ドラゴンの炎が弱まるとそこには驚愕の光景が目に飛び込んで来た。

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