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第二百七十七話 アースハイト攻防戦 その9

 黒いローブの人影を確認した後もドラゴンはこちらへと向かってくる。

 そして、俺が魔法を放ったイストニア帝国、シーレント王国へ向かおうとしていたドラゴン達はダメージを受けたかは分からないけど、魔法の衝撃によって進行が止まりこちらの様子を伺っているように見える。

 どうするつもりだ? このままこっちに向かってくるか?

 そうしている間に、アースハイトに向かって来ていたドラゴンは目の前まで迫って来ていて、俺たちの前方三十メートル程のところで飛行を止めた。


 「……やはりおまえ達が出てきたか」


 ドラゴンの肩に立った黒いローブの男が声を発する。

 あいつは確か……。


 「ダグマルか……」


 俺の隣でロイが呟く。

 あいつはコルト都市国家のギルドの依頼で戦闘狼(ウォーウルフ)の討伐に行った時に姿を見せた奴、魔獣化の実験をしていた男だ。

 まさかこのドラゴンも……?

 見た感じこのドラゴンも大きいけど、俺の村を襲ったドラゴンよりは小さい気がする。

 でも、ドラゴンだ。

 それにもし魔獣化していたとしたらその力は上がっているはず……油断できるはずがない。


 「おまえ達の目的はなんだ!?」


 俺はダグマルに向かい言葉を放つ。

 何の為にこんな事をするのか? 答えてくれるとは思っていないけど聞かずにはいられない。


 「……答える義理もない。我は大司教様の仰せの通りに動く……それだけだ!!」

 『グォォォオオオオオ!!』


 ダグマルがそう声を上げるとドラゴンが咆哮を上げた。

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