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第二百七十四話 アースハイト攻防戦 その6

 ドラゴンのうち一体はどんどんとこちらへと向かってくる。

 俺たちのいる場所はアースハイトの城下町からも離れており、平坦な野原で迎え撃つにはちょうどいい場所だ。

 でも、このままではイストニア帝国とシーレント王国の方へもドラゴンが向かってしまう。

 イストニア帝国はレドニンが指揮しているだろうし何らかの対策は考えているだろう。アーティファクトもあるみたいだし。それでも、ドラゴンという存在の力とアーティファクトの未知の力のどちらが強いか分からない。

 それにシーレント王国に関しては以前よりアースハイトと同盟を結んでおり、戦闘に関する部分をアースハイトに受け持ってもらっていたという経緯から戦力に対して不安がある。……まぁドラゴン相手では多少の戦力は無意味と化するんだろうけど。

 そう考えてみると、やはりドラゴン達をイストニア帝国やシーレント王国へこのまま向かわせるの良くないと思える。


 「ハル、おまえの考えている事は分かる。俺がどうこう言えはしないが、レドニンと言えどドラゴン相手では対策を立てたとしても未知のものだろう。出来るなら相手をして欲しくない……頼む」

 「ハル君、私もどうこう言えるもんじゃないけど、シーレント王国は長い間戦いに直接関わっていないわ。だから、いきなりドラゴンがってなっても対策を立てたとしても心がついていくか……お願い」


 ウィルに続いてアリィが言葉を発する。

 二人とも自分の国の事を心配している。そりゃそうだろう。相手はドラゴンという未知の存在であり圧倒的な力を持っているのだから。


 「ハル、ドラゴン相手にこう言ってはなんだが、あれを相手出来るのは俺たち以外いないだろう。俺たちと言ってもハル以外は通じるかどうかも分からないが……それでもやれるだけの事はやる。だからーー」

 「ロイまで何言ってんだよ? 俺は最初からそのつもりだよっ!」


 俺はそう言うと手に魔力を集めイストニア帝国とシーレント王国へ向かおうとしているドラゴンに向かって魔法を放った。

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