表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
283/494

第二百七十二話 アースハイト攻防戦 その4

 「この先にドラゴンがいるのか」


 俺たちの目の前には大きな門が閉ざされた状態でそびえ立っていた。そして、上空を見ると淡い光の膜がアースハイト全体を覆っている。これがロイのお父さんが言っていたアーティファクトの効果なのだろう。

 見る限りでは魔法障壁よりも弱そうな感じだけど、これでドラゴンの進行を防げるとは。


 「じゃあちょっと待ってて」


 俺はみんなに声をかけ、魔法を発動させ上空へと飛ぶ。空間魔法で移動するには基本的に行った事がある場所のイメージで場所と場所の距離を縮める感じで魔法を発動させる。だから行った事がない場所には基本行けない。俺も北門の外へはあえて出た記憶がないので上空から場所の確認をして移動先の場所をイメージ出来るようにしないといけない。


 「あれは……」


 俺が見つめる先には多少起伏のある野原が続き、その先の奥、遠くに見える丘からこちらに向かって飛んできている物体と東と西へと飛んでいる物体がある。これがドラゴンだろう。まだ姿形がハッキリとは見えない距離だけど間違いない。このままではイストニア帝国とシーレント王国にもドラゴンが向かってしまう。

 早くなんとかしないと……。


 「ハル、どうだった?」

 「報告にあったようにドラゴンだと思う姿がこっちに一体、あと東と西に一体ずつ飛んでいる」


 俺が上空から戻るとロイが俺に外の様子を聞いてきた。俺はそれに見たままの事を答える。


 「急ごう」


 俺はみんなの心を代弁する形で言葉を発すると空間魔法を使い北門の外へと繋ぐ魔法を発動させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ