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第二百六十三話 ダンジョン挑戦 パート2 その42

 「あれは……」


 魔方陣を確認した俺は思わず呟く。

 さっきと違う場所に魔方陣? まぁこのままここに閉じ込められたままだとしたらわざわざ石像を置いて妨害する意味もないだろうし、そう考えるとオリハルコンを手に入れる為のミッションはクリアしたし出口になっているってのが妥当だと思うけど……。


 「魔方陣か」

 「罠って事はないでしょうね?」

 

 ロイとアリィが魔方陣を見て警戒する。

 宝箱を開けた事によって発動する物だとして、アリィの言う通り罠だとしたら魔方陣からさっきの石像とか魔物が出てくる可能性もあるか?


 「いえ、たぶんそれはないわ。さっきの魔方陣とほぼ一緒の模様だしこれは一方通行の魔方陣と考えられるわね。あと一部違うところがあるからこれは出口の座標を示すものだとしたら……」


 さっきまでオリハルコンに夢中だったビアンさんがいつの間に魔方陣へ駆け寄ったのか近寄って魔方陣を調べて呟く。


 「ビアンさん凄いですね。一目見ていろいろ考えつくなんて」

 「そうだな。あぁ見えて研究者だと言う事だろう。人は見かけによらないものだ」

 「そうですね」


 ……うん、ひどい。それさらっとひどい事言ってるからね!? 最初のルルの問いかけは良いとしてウィルの返しからそれに同意するルルもひどいからね!? ルルもそこは私情入ってるんじゃないのか!?


 「じゃあこの魔方陣に乗ればいいの? でも、また石像とか出てきたら嫌よ?」

 「はは! ソニンちゃんは怖がりだな〜まぁ石像が出てきたら俺が倒すから大丈夫だよ! ソニンちゃんは後ろに隠れときなよ」

 「な、何を!? 別に怖がってないし私も戦えるわよ! ……でも、ラートがそう言うなら後ろに隠れとくわよ」


 ……なんだ? このソニンの反応は? 明らかに俺の時と違う反応だし、ロイやウィルとも違う。……もしや?


 「うん、おそらくこの魔方陣に乗っても大丈夫だわ。どうする? みんなで乗る? 誰か試す?」


 魔方陣を調べていたビアンさんが、口を開く。

 今はソニンの事よりこっちだな。

 誰か試すのもいいかもしれないけど、さっきのみたいに一度乗ったら消える可能性もある。もっとも到着地点の魔方陣が消えるだけで最初にあったところの魔方陣は残っている可能性もあるから一概には言えないけど。


 「みんなで乗る方がいいだろうな」

 「そうだな。ウィルの言う通りだろう」


 ウィルの言葉にロイも同意する。おそらく俺と同じように考え、魔方陣が消えるリスクを考えるならみんなでって結論に至ったのだろう。


 「じゃあみんなで乗ろう」

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