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第二百六十一話 ダンジョン挑戦 パート2 その40

 「ロイ、ウィル! あの石像倒せたのか!!」


 良かった。途中からこっちの事に必死だったけど、向こうも無事に倒せたみたいだ。


 「まぁ……な」

 「どうしたロイ? なんか歯切れ悪いけど」

 「……まぁ正直言うと今回はウィルのおかげだな」

 「ウィルの?」

 「お兄様凄かったのよ! あれはまるで分身よ!」

 「分身?」

 「私が思うにあれは高速で動く事で残像が残ってそう見えるのだと思うわ」

 

 高速? 残像? 分身?


 「ビアンの言う通りだろう。俺は自分の長所であるスピードに特化しようといろいろ試行錯誤してたからな。結果たどり着いたのが身体強化、魔力操作、そして、風魔法にて自分の周囲の風を操りスピードをあげる事だ。……まぁ長くは続けられないがな」

 「いつの間に……」


 いつの間にそんな事をしていたんだろう。でも、ウィルも負けず嫌いだからロイの魔法剣と魔力操作の併用に負けたくなくて自分なりにいろいろやってたのかもしれない。メイファちゃんの事もあったし。

 それにしても、二人とも俺が出来ない事や考えつかない事をやるなんて……これは俺ももっと頑張らないとな。


 「でも、まさか俺たちの事を忘れて惚れてるだのどうだって話をしてるとは思わなかったけどな」

 「い、いや、違うんだってロイ!」

 「いや〜ハル先輩はシャーリーさんにべた惚れっすからね! それに戦闘も息ぴったりでしたよ!」

 「とりあえずラートは口を閉じろぉぉおおお!!」

 「「「ははは」」」


 さっきまで戦いで引き締まっていた一気空気が緩んで笑い声が部屋に響き渡る。

 でも、俺とシャーリーは笑えなかった。

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