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第二百五十九話 ダンジョン挑戦 パート2 その38

 「それより先輩、先にあいつを片付けましょう!」


 そう言ってラートは片手でハンマーの先を石像へ向ける。

 普段作ってる武器がハンマーってのは嘘じゃなさそうだ。でも、普通何も身体強化なしにこんな事できるか!? ……まぁ小さい頃から鍛冶見習いでアドルノさんに鍛えられたのかもしれないけど。

 今なら俺が小さい時に俺の力に驚いた大人の気持ちが分かる気がする……。


 「ハル先輩! 俺がこのハンマーで魔法障壁ごと石像を叩き割るんで援護お願いします!」

 「えっ? あぁ、分かった!」


 俺が驚いているとラートに声をかけられ我に返った。ラートの作戦は至ってシンプルだったけど、ちょっと違う世界にいっていた思考を戻して考えてみると理に適っている作戦だった。まず魔法障壁は切れ味より威力と範囲、そして次に待ち構える魔力を吸収する杖に対して魔力操作を使わない普通の打撃で力勝負となればラートの姿を見る限り勝機はあるだろう。

 ……まぁラートがそこまで考えていたかは別にして。あとはラートがうまく石像に接近できるかだけど、そこは俺の役割だな。


 「じゃあ先輩、援護お願いします!」


 そう言葉を残し、ラートは石像に向かって走り出した。

 


 ラートが石像に向かって走り出すと石像はシャーリーの水虎よりラートの方を脅威だと思ったのか、視線をラートへと向ける。

 そして、ラート目掛けて氷の矢と炎の玉を繰り出す。

 それにシャーリーは反応し、水虎から水流を炎の玉へと向け放ち相殺させる。しかし、まだ氷の矢がラートへ向かっている。


 「やらせるか!」


 俺はすかさずラートやビアンさんが使っていた岩の盾(ストーン・シールド)を放ちラートの前に出現させ氷の矢を防ぐ。

 さらに俺はラートから作戦を聞いていたから岩の盾(ストーン・シールド)出現させた後方、つまりラート側にスロープのように足台を作った。


 「先輩さすがっす!」

 「ラートいけぇええ!!」


 ラートは俺が作ったスロープを走りながらその頂上へと駆け上がったと同時に石像へ向かって飛んだ。


 


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