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第二百五十八話 ダンジョン挑戦 パート2 その37

 「ハル君!?」


 俺が石像と距離を取ると同時にシャーリーが水虎で石像をけん制しながら俺の元へ駆け寄ってきた。


 「あの石像、ウィルが言ってたみたいに杖から魔力を吸収するみたいだ」

 「えっ!?」


 向こうの石像は剣から、こっちの石像は杖から魔力を吸い取るって訳か。本当に厄介な相手だ。

 ロイ達の方から剣を交える金属音や激しい音がするのはやはり魔力を吸収されるのに苦戦しているんだろう。

 向こうは石像のスピードと読みで剣を交える事なく一撃を加えるのが難しくて、こっちは強力な魔法障壁によって一手遅れ対応されてしまう。


 「そんな……どうやって……」


 魔法障壁によって石像本体に迫る時間と行動、場所が限られるしどうやって裏をかくか……。


 「ハル先輩お待たせてしました!」


 俺がどうやってあの石像を攻略しようかと思案しているとラートの声が聞こえた。


 「ラート!? それは……」

 「今ちょっとノームの力借りて作ったっす!」


 声が聞こえ振り返った先にはラートの身長より少し大きいくらいのハンマーを持ったラートの姿があった。見栄え的にはしっかりした造りではないにしろ、その形からは武器として扱えそうな感じだ。シャーリーも驚き口に手を当てている。それでも、水虎の制御を行っているのはすごい。


 「作ったって……それにそんな重いもの扱えるのか?」

 「鍛冶見習いっすからね! それにダンジョンでは邪魔になるかなって思ったんで持って来なかったんすけど、俺の普段の武器もハンマーなんで! ここならハンマー振り回せそうですしね」


 いや、鍛冶見習いって言葉だけで片付けられてもこっちは全然納得できないんすけど。


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