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第二百四十九話 ダンジョン挑戦 パート2 その28

 「えーっと、壁の向こうには魔方陣があってビアンさんはそこにいた。もちろん壁の向こうの空間は今のところ何も危険なものはなさそうだしあの魔方陣が隠された部屋へ行く方法だと思う」


 俺はアリィに言われて照れ隠しで一気に状況を説明した。シャーリーも恥ずかしいのか顔を真っ赤にして俯いている。

 

 「そうか、なら行ってみるしかないな」

 「そうなるだろうな」


 そして、ロイはあえて何も言ってこない。

 くそ! あえて触れない事で気まずさを増やしてやがる!

 その証拠に無表情を装っているけど、口角が若干上がってるし!


 「お兄様の言う通りね」

 「そうっすね! みんなで行けばシャーリーさんもハル先輩の心配しないでしょうし」

 「はぅっ!」


 突然のラートからの不意打ちにシャーリーは何とも言えない声を上げた。

 くそ! また一人厄介な敵が増えた!

 ラートの奴、意外と天然なのかあえてなのか分からないけどアドルノさんが怒りたくなるのも分かる。

 絶妙なところで掘り返しやがるし。

 せっかくソニンがシャーリーの前だから遠慮して何も言って来なかったのに。


 「さ、さぁ行きましょうか! ビアンさんも待っている事でしょうし!」

 「そ、そうだな! 早く行こう!」


 どうしていいか分からなくなったのであろうルルが言った言葉に俺は言葉を続けて先を促した。

 

 「……ハル良かったな」

 「うるさいわっ!」


 俺が何とかなったなと思っていると俺の横に来てロイが呟いた。

 やっぱりこいつはあえて触れてなかったな!?

 いつか倍返ししてやる!

 俺はそう心に誓いながらみんなを率いて壁へと進んだ。


 

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