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第二百二十七話 ダンジョン挑戦 パート2 その6

 ビアンさんの口から出た言葉は予想外だった。

 ん? 命の恩人?


 「ん? ビアンさんそれはどういう事です?」

 「どうもこうもじゃないわよ! バルトは私の命の恩人よ! まだ小さかった私がこのダンジョンを研究しようと思った時に雇った冒険者よ!」


 はい?

 まさか……あの時バルトさんに背負われてた女性!?


 「えっ……まさか……?」

 「まだ未熟だった私がスケルトンを前に魔力切れで倒れたところをバルトは背負って逃げてくれたの! 目を覚ました時にバルトに感謝したら『俺じゃない。小柄な男二人に助けられた。盗賊と戦士風の異色の冒険者二人組だったけどな』って言っていたの! まさかあなた達二人とは……」


 いやいや! 驚いたのはこっちですけど!!

 あの時は俺たちは子供だったからビアンさんの年齢は……いや、余計な事は考えないでおこう。


 「こっちこそ驚きです」

 「私の方が驚きだわ!」


 いやいや、どっちでもいいじゃないですか。

 本当にビアンさんは自分中心だな。


 「ところでバルトは元気なの?」

 「あっ、元気ですよ。今はシーリスト街道の警護をしてます」

 「あっそ。ならいいわ」

 「ビアンさん、さっきからバルトさんの事呼びすてですけど年上じゃないんーー」

 「いいの! それに年の話はやめて!」


 はい、すいません。

 それから、ビアンさんは『だいたいこの私を子供扱いするなんて……』と呟いていたから何かあったのかもしれないけど触れない方が良さそうだ。


 「それより、先を急ぐわよ! それに命の恩人だけど態度は変えないから!」


 態度はどうでもいいけど、バルトさんの話を膨らませたのはビアンさんじゃないか。

 俺は心の中で抗議しながら思った。

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