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第二百二十一話 ダンノームでの出来事 その16

 「……全く、精霊に敬語で話されて名前を敬称なしに呼んでくれと言われるとは……さすがハルだな、常識が通用しない」


 ノームが去っていろいろみんな思う事があったのだろう、静寂が包んだ場を破るようにロイが口を開く。

 常識が通用しない?

 いやいや、俺が一番動揺してるから!


 「お、おい! 今回は俺は何も関係ない! っていうか俺がビックリだわ!」

 「まぁいいじゃないか。『ハルだから』で済ませられるんだしそれが一番の落とし所だろう」

 「おい! 落とし所って!?」

 「ハルさん凄いっす! ハルさんの事、先輩って呼んでいいっすか!?」

 「いきなり失礼だろ!! ラート!!」

 「「「はははっ」」」


 さっきまでの気まずい空気が一転して笑い声が響き渡る。

 まぁきっとロイもロイなりに気をつかって場を和まそうとしてくれたんだろう。


 「ったく、なんか話が逸れちゃったな。それでアドルノさん、ラートはどうしたらいいですか? ダンジョンは危険も多いと思いますけど……」

 「そうだな、地の精霊様もハル君の事を気にしているし、オリハルコンを見極めるって意味でもラートは行った方がいいだろうし連れて行ってくれ」

 「いいんですか?」

 「あぁ、こいつならなんなり大丈夫だろう」

 「やりぃ!! ありがとうっす、ハル先輩!!」

 

 ラートは飛んで喜んでいる。

 まるで、子供のようだな。

 そう思っているとアドルノさんと、

 『浮かれてるんじゃねぇ! ったく迷惑かけるなよ!』

 『師匠が酔った時よりマシっす』

 『ラ、ラート!!!』

 っていう親子コントのようなシーンが見られた。

 本当、仲が良いみたいだ。

 ラートは今のメンバーにいないタイプでムードメーカーになりそうだな。

 少しの間だけど賑やかになりそうだ。


 

あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いします!

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