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第百九十六話 ラース教皇国での出来事 その59

 「そのような事が……」

 「はい、信じられないかもしれませんが……」


 俺たちは今ラース教皇に今まであった事を説明している。

 俺たちと言ってもウィルとルルはいない。

 二人は事情を説明する為に孤児院に行っている。

 最初はルルが行くのを止められたけど、ルルの強い意向でなくなく許可が降り、アンジェさん付き添いの元三人で向かった。

 もちろんメイファちゃんの遺体は他の子供たちに見られるとショックが大きいだろうと言う事でこのラース教の総本山である建物に安置してある。

 エイブラム司教の遺体もだ。

 最初ここに帰ってきた時はいろいろ騒ぎになりかけたけど、アンジェさんとルルが先立ってラース教皇に説明、そしてラース教皇の指示の元今は少し落ち着いている。

 それでも動揺は大きいみたいだけど……。

 

 「信じたくないような話ですが信じざるえませんね」


 実はアンジェさんを見張っていた者は俺たちを襲ってきた五人の部下だったのだけど、その者たちもはエイブラム司教の死や自分たちの上役が死んだと知るや否や自分たちの罪が少しでも軽くなるようにと進んで真相を話していた。


 「はい。それでこの件にはゴルゾーラ教が絡んでると思われ、今後このような事が起きないように俺たちはゴルゾーラ教を追います。なので、ゴルゾーラ教についてご存知の事があれば教えて頂きたいのですが……」

 「そのような危険ーーいや、今聞いた話ではそなたたちのような者でなければ太刀打ちできないのか……」


 大司教は言葉を発してしばらく考え込む。


 「大司教様、我々は我々の責任で動いています。それは父も承知の事。そして、我々が得た力はこのような時こそ人々の為に使いたいと思っています。偶然得た力ですが、このような事態が起きたという事はその為に使えというおぼしめしだと思います」


 俺に続いてロイも言葉を口にする。


 「……分かった。知っている事を話そう」

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