表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
190/494

第百八十一話 ラース教皇国での出来事 その44

 「おまえ達は昨日の……何か企んでいると思ったがそういう事か……」


 エイブラム司教は俺たちを見て昨日の事を思い出したのだろう。

 合点がいったと納得の顔を浮かべている。

 しかし、その顔に焦りはない。

 なんだ? この余裕は?


 「エイブラム司教、今ここで手を引いてくれませんか? そうすればまだ罪は軽いと思うのですが」


 俺はエイブラム司教に声をかける。

 罪は軽いと言っても巫女であるルルを襲ったから決して軽くないと思う。

 でも、ここで改心すればまだ実行に移す前で少しは罪が軽いと思う。

 エイブラム司教が改心する可能性は薄いだろうけど、わずかな可能性でも聞かずにはいられなかった。


 「ふん、何を言うかと思えば……私は決して引かない! ……つまらん話はこれまでだ。おまえ達殺れ」


 そう言うとエイブラム司教と共にこの場にやってきた白いローブを着た者達が白いローブを脱ぎ捨てた。

 その人数五人。


 「へへへ、まさか出番があるとはな」

 「まぁすんなり金をもらのも悪いし仕事するか」

 「そうだな。退屈してたところだしな」

 「お嬢ちゃん達は生かしとくか?」

 「そうだな! あとでさっきの女と一緒に可愛がってやろう」


 男達は白いローブの下には黒い装束を着ていた。

 一見するとゴルゾーラ教ではないようだけど……腰には布袋や短剣があり腕には似つかわしくない金色に輝く腕輪がある。

 ……殺し屋みたいな者だろうか?


 「シャーリー、ソニン魔法障壁を!」

 「うん!」

 「分かってるわよ!」


 俺はシャーリーとソニンの前に立ち戦闘態勢に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ