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第百六十七話 ラース教皇国での出来事 その30

 「ではルル、今聞いた事はすべて忘れて明日に備えろ。あとは俺たちが何とかする」

 

 えっ!?

 ウィルの奴さっそく呼びすてにした上に命令語だぞ!?


 「……すいません。そういうつもりで呼んだのではないのですが……」

 「気にするな。俺たちは俺たちのやりたいようにやる……それだけだ」


 ルル……って呼んでいいんだろうか?

 でも、本人は気にしてないし……いっか。

 それにしてもウィル、言葉遣いはもうちょっとなんとかならないだろうか。

 悪気はないんだろうけど……まぁウィルの成せる事なのかもしれない。

 ウィル……恐るべし。

 それはそうとアンジェさんとか怒らないだろうか。


 「……本当にありがとうございます」


 ルルは深々と頭を下げる。

 巫女様に頭を下げられるってなんか悪い気がするな。

 でも、明日は必ず何とかしないとな。


 「では、また明日な」


 そう言ってウィルは部屋を出ようとドアに向かう。

 なんだかラース教皇国に来てからはウィル主導な感じがする。


 「じゃあ明日もし(・・)出会ったらよろしく!」

 

 一応は建前上、勝手に行く事になってるしな。

 俺もウィルにつられてついタメ口になってしまいながらルルに挨拶をしてドアに向かった。


 「ルルちゃん、また明日ね」

 「ルルちゃん可愛い!」

 「ルルちゃん……って呼んでいいのかな?」

 「じゃあな」

 

 みんなそれぞれ挨拶をしている。

 その中でシャーリーが俺の気持ちに一番近かった。

 今思えば俺とシャーリー以外は王族だったり皇族だもんな。

 俺たちはウィルについて部屋を出た。

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