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第百四十七話 ラース教皇国での出来事 その10

 「さて、後はメイファちゃんが来るのを待つだけだな!」

 

 俺の言葉にみんな頷く。

 俺たちはメイファちゃんとの約束の夕方になる前の昼過ぎに集合という事だったので待ち合わせで合流した。

 俺とシャーリーはあの後、ご飯食べに行っていろいろ店を見て回ってプレゼントをいっぱい買った。

 店員に聞いたところ、今の子供の流行りは『コマ』という木が丸く円錐形になっていて真ん中に鉄の棒を入れ、紐で回して遊ぶというのが流行りらしい。

 ということで木の剣はやめて『コマ』とぬいぐるみをいっぱい買った。

 そして、ロイとアリィは食料担当と言う事で二人は大量の肉を買ってきた。

 二人曰く、


 『子供が好きなのは肉だろう』


 という事だ。

 まぁ確かに俺も魚より肉の方が好きだ。

 お酒がある時は魚も……いや、子供の話だからな。

 そして、ウィルはというと……木の剣を買ってきた。

 ちなみにプレゼントや食べ物はみんなを驚かせる為に俺が異空間にしまって運んでいる。


 「まぁそれにしてもあの時のウィルはかっこ良かったな!」

 「そうだな。まさかウィルにあんな一面があるとは……少し見直したな」

 「女性から見ててもかっこ良かったわよ? あんなギャップがあるとは思わなかったわ!」

 「なんてったって私のお兄様ですもの!」

 「そうですね! 女性からしたら子供に優しい男性っていいですよね!」


 ……なんだろう。

 自分で振って自分でダメージを受けている俺がいる。

 ウィルを凄いと言えば言う程、あの場面を思い出せば思い出す程、あの時林檎の金額ばっか考えてた自分が恥ずかしい。


 「ふん、俺は普通の対応をしただけだ」


 『きゃっ』と女性陣から悲鳴が上がる。

 ウィルの奴……口説きにかかってないだろうな?

 なんか変な危機感を感じる。


 「おにいちゃーん!!」


 俺が人知れずダメージを受けているとメイファちゃんが俺たちの方へ走ってきた。

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