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第百三十話 ラモル山での出来事 その11

 「だったらなんだ? 俺はおまえの事は知らない……おまえいったい誰なんだ?」


 大司教らしき男は俺の事を知っているみたいだけど、俺は奴の姿を見ても全然心当たりがない。

 まぁ物心着く前に会ってたら分からないけど、ゴルゾーラ教が無詠唱や魔人化、さらには魔獣化まで行っているところを見るとおそらくそういうのではない。

 よく分からないけど、俺がこの時代に送られた事と関係するんだと思うけど……。


 「……その顔、憎きあやつの顔にそっくりだ」


 俺がいろいろ頭の中で思案していると、大司教らしき男は一人呟く。

 憎きあやつって誰だ?

 顔がそっくりって……?

 ……どういう事だ?


 「おい! 一人で何言ってるんだ!? 憎きあやつって誰だ!? 顔がそっくりってどういう事だ!?」


 俺はあいつが答えてくれる気はしなかったけど疑問をぶつける。

 じゃないと俺の中で、何か爆発しそうだったから……。


 「……せっかくの再会(・・)だ。少し答えてやろう。今の(・・)我の名はゴード=ザイール。ゴルゾーラ教を統べる者だ」


 やっぱりこの男はゴルゾーラ教の大司教と呼ばれる人物のようだ。

 ゴード=ザイール……でも、再会ってどういう事だ?


 「やっぱりおまえが大司教か! いったい何を考えている!? 目的はなんだ!? それに再会ってどういう事だ!?」


 俺は落ち着いて聞いていられず、ゴード=ザイールの話が終わる前に口を挟んでしまう。

 

 「……やれやれ。人の話を最後まで聞けぬとはまだまだ子供だな。……我の目的はただ一つ、世界を闇に染める事だ。闇こそ世界の真理。我はその理想を叶える為に行動しているにすぎん。……おまえは我が理想を阻止しようとした男……ファランに似ておると言う事だ」

 

 

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