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第百二十七話 ラモル山での出来事 その8

 しばらくの間、俺たち三人の間で牽制が続く。

 

 「お主……名はなんと申す?」


 互いの牽制により、三人がいる空間に流れていた沈黙を破ったのはカルザルだった。

 どうやらカルザルは漆黒の鎧の男の名前も知らないようだ。

 でも、ゴルゾーラ教が人工的に魔人化の研究をしていたはずだけど、この漆黒の鎧の男の名前も知らない……そうなるとこいつはゴルゾーラ教が人工的に魔人化させた存在ではない。

 という事は……どういう事なんだ?

 よく分からない状況だ。

 でも、言える事はこの漆黒の鎧のはゴルゾーラ教を追っているけど、俺たちの味方でもないって事だ。


 「……名など、とっくに捨てた。俺にあるのは……おまえ達に対する復讐だけだ!!!」


 そう言うと互いの牽制を破って、漆黒の鎧の男がカルザルに斬りかかる。


 「……そうか。ならいい。お主が何者か知らないが、我の用はもう済んだ」


 カルザルは斬撃を剣で受け止め、剣から黒いオーラを発する。

 それは漆黒の鎧の男より、大きなオーラになり、漆黒の鎧の男の顔が歪む。


 「くっ……やはりおまえ達は一筋縄ではいかないか……」


 その様子を見て、俺はカルザルへ斬りかかる。


 「……そう来るか」


 カルザルはそう言うと、後方飛び退く。


 「貴様邪魔をするな!」

 「うるさい! ヤバイ予感がしたからだ! それに最初俺が戦ってたんだからおまえにどうこう言われる筋合いはない!」

 「……チッ」


 漆黒の鎧の男は舌打ちをしながら、視線を俺からカルザルへ変える。

 それに合わせて、俺もカルザルへと視線を向けた。

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