第十一話 ダンジョン挑戦 その後
あれから家に帰ったらじぃちゃんとばぁちゃん泣かれてしまった。
『帰ってくるのが遅いから魔物に襲われたかと思った』
『誰かに誘拐されたかと思った』
『ついにグレて家を出て行ったのかと思った』
とか言われた。
最後のについては納得できなかった。
でも、心配かけたのは事実なので素直に謝った。
ちなみにあの後、ロイは一週間姿を見せなかった。
ロイに聞いたところ、
「家族が心配して怒って家を出してくれなかった」
との事だ。
ロイと相談した結果、ダンジョン挑戦はもっと大きくなってからする事にした。
門限があるうちはダンジョン挑戦は厳しい。
ちなみにダンジョンで手に入れた魔石はロイと分けた。
ロイは、
「俺はいら……三分の一程で良い」
とか言うので多めにもらった。
理由を聞いたらまぁ俺の魔法に助けられたかららしい。
なので、遠慮なくもらう事にした。
変装して換金した結果、銀貨27枚になった。
この世界は五種類の硬貨がある。
白金貨。金貨。銀貨。銅貨。青銅貨。
青銅貨10枚=銅貨1枚。
銅貨10枚=銀貨1枚。
銀貨100枚=金貨1枚。
金貨100枚=白金貨1枚
白金貨は国同士の取引や一部の貴族くらいしか使わない。
金貨ですら商人や貴族が使うくらいだ。
一般人が使うのは銀貨までだろう。
ちなみに安い宿に素泊りで銅貨3〜5枚程度。
食事するのに銅貨1枚程度。
串焼きとかなら青銅貨5枚程で食べれる。
なので、銀貨27枚は大金だった。
俺の取り分は18枚。ロイは9枚だ。
俺は取り分を両替して少しずつじぃちゃんとばぁちゃんに渡す事にした。
そして俺たちが倒した魔物はCランクらしい。
魔石の大きさで魔物のランクが振り分けられるらしく、もちろん強くなる程ランクが上がり魔石も大きくなる。
俺たちが倒した魔石はCランクの魔物の大きさらしい。
まぁ魔石の大きさは基準であって凶暴性などによってランクが上下する事もあるみたいだ。
ちなみに魔物はSランク〜Fランクまであるらしい。
また、Sランク以上のランクに幻想級というのがあるらしいけどこれはほとんど伝承で伝えられているもので実在するのかさえ分からない。
あのダンジョンで戦った魔物でCランク……俺たちはまだまだ修行が足りない。
そうして俺たち二人はまた修行に精を出す日々を送った。




