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第百一話 コルト都市国家での出来事 その16

 俺達は戦闘隊形(フォーメーション)を組みながら森を散策する。

 あれからとりあえず俺達は森の奥へ進む事にした。

 途中、森のどこからか先程のような悲鳴や戦闘をしている音が何度か聞こえた。

 俺達はその度に、音のする方へ警戒しながら歩を進めたけど、音がする場所へたどり着く前に音が途絶えた。


 「先を行こう」


 何度かそんな事があり、俺達の空気はまた重くなった。

 音が途絶えた後に、人の声はしない。

 これが何を意味するのか……俺達はあえて言葉にせず、先を進む。

 森の奥へ進むにつれ、より一層草木が茂って空から届く光も少なくなり、景色とともにまた心も沈んでいった。

 俺達は無言で歩く。

 その時だった。


 「うわぁぁぁ!!!」


 俺達に近いと思われるところで、悲鳴が聞こえた。


 「ロイ、ウィル! みんなを頼む!」

 「おい! ハル!」


 俺は叫ぶより前に走り出していた。

 後ろで誰かが俺を呼び止めていたけど、俺はそれを無視する形で走った。


 ロイとウィルなら遅れをとる事はない。

 それにダリウスさんもいる。

 シャーリーもアリィもソニンも魔法障壁が使える。

 それに魔法の腕もかなりのものだ。

 何かあったらすぐ駆けつければいい。

 でも、悲鳴をあげた人にはきっと猶予はない。

 おそらく近くのはず。

 まだ、間に合うかもしれない。

 俺は身体強化の魔法をかけながら声のする方へ向かう。


 すると、視界の先に黒い影の集団が見える。

 あれが、戦闘狼(ウォーウルフ)か?

 俺は黒い影の元へ急いだ。

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