18.Pday 4日目
15000文字平均で書くのは結講しんどいですが何とかモチベーションを崩さず頑張って書きますので宜しくお願いします
AM06:00 調布飛行場側 調布[ひよく寮] 前庭
夕べは酷い目にあった・・・・・
ナース達のストレス解消法は、飲み会と合コンと、マッサージだと友人に聞いた事が、有るがまさかこれ程とは、予想の遥か斜め上をいったゾ。
大体半数が今だ未成年だろ? なんだあの蟒蛇達は・・・。
初めはビールの500mlから始まり、一人平均6本は空け、エンジンが始動し出すとウーロンハイに梅干わり、中には久保田を冷で1升空けたやつもいるわ、ジンベースのカクテルを1本開けるわ、焼酎は4Lペットボトルが2本空くは、鬼山君と田所君は飲み比べで速潰されるわ。
しかし佐田婦人も負けずに、顔を桜色に染めただけで楽しそうに、ペースを合わせて来たのには驚いた。
田中君は見た目と違い、早々にダウンしてリビングの床に、しどけなく寝ていたのは以外だった。
俺は無論男の沽券を守るため頑張りましたよ、無論状態異常と解毒の治癒魔法を使いましたが何か?
蟒蛇と言う化物(UMA)を倒すのに、手段は選んでは居られないのだよ?
・・・・そこのキサン! 文句あるなら牝蟒蛇4匹素で倒せたら何とでもいえ!
命懸けだゾ!! ほっといたら俺の肝臓誰がケアーしてくれる?
・・・・・・いかん思い出したら、又正気を失ってしまった。
まーこれで俺が如何に仕事人間で、ロクに合コンとか飲み会に行かず、ワーカーホリック状態でこの7年間、仕事漬けか解っただろう。
金に飽かせて遊んでばかり居れば、こんな経験は何度もあっただろう・・・。
いつもより少し遅めに鍛錬を終えた俺は、何時も通りのパターンで朝の日課をこなしていると、佐田婦人だけがいつもの時間に起きて来た。
どうやら田中君は酒気に当たり、所謂二日酔い状態になったらしい。
佐田婦人は呑み会でストレスを発散したらしく、ツヤツヤした顔で起きて来たようだ。
「お早う御座います甘莉代表! いい朝ですわね」
ご機嫌な佐田婦人は、声を弾ませて朝の挨拶をして来た。
「お早う御座います佐田さん、田中君はやはり二日酔いでしょうか」
「そのようですね、先程様子を伺いに行ったら、頭痛がかなり酷い様でした」
「そうですか、 ・・・・それでは今用意する水を持って行ってくれますか?」
そう言って俺は冷蔵庫から、ミネラルウオーターを出してグラスに注ぎ、両掌をかざして状態異常解消と解毒の効果を付与した水を作り、佐田婦人に渡した。
「あらこの水に何か、念を込められたのですか?」
「ええヒーリング効果を水に与えたので、これを飲めば二日酔いなど直ぐに解消しますよ」
「まあ!凄いですねー、この水が有れば主人に飲ませたいですわ。
あまりお酒に強くないので、接待や付合いで飲んだ翌日は、気の毒で見てられませんもの」
「それはお気の毒に、私は自分で飲む酒に気を込めて置けば、美味しくなるし悪酔いはしないで翌日は凄ぶる快調ですよ。
そうだそこのダンボールの箱に入っている、ミネラルウオーターのペットボトルを取って下さい」
佐田婦人の足元に置いてあった、水2L入のペットボトルを取ってもらい、今度はペットボトルごと付与魔法を懸けておいた。
「二日酔いで起きて来た人達には、この水をグラス一杯上げて下さい」
と佐田婦人にお願いをしておき、俺はリビングに移った。
コーヒーを飲みながら、ネットのニュースとメールを確認していると、田中君がスッキリした顔で起きて来た。
「代表お早う御座います、先程は有難う御座いました、御影で二日酔いだけでは無く、他の異常も合わせて治ってしまいましたわ」
「それは重畳、しかし君とはトコトン飲んだ事が無かったので、結講お酒に弱いとは知らなかったよ」
「そうですわね、代表とはあまりプライベートでのお付き合いはした事がなかったですから、無理有りませんわ」
「今度何処かで親しいものだけで、一度呑み会をしてもいいな。
まあ今度貴方の友人や、知合いで飲む場合用に、今日上げた水を作ってあげるので申告して下さい。
お酒のグラスにその都度1滴垂らせば、お酒は美味しくなり、翌日は二日酔い知らずですよ」
「まあ助かります、あの水の御影かこの所悪化していた、首筋と肩に肩甲骨の内側の凝りがスッキリしました。
高校受験の頃から、ずっとこびり付いた様に慢性化していた、凝りだったのですが嘘のように楽になりました、有難う御座います」
「何処か骨でもズレていたのかも知れないですね。
歯の歪みや噛み合わせの、ほんの少しのズレで体幹部のズレが、起きてしまうらしいので注意が必要だそうです。
あの水は状態異常を改善して、体内の毒素排出を強く促す効果がありますから、いきなりトイレに行きたく成りますが、別に病気ではないので安心してください」
「あらそうでしたのですか・・・、どうりで・・・・・」
ここは華麗にスルーしとく場面だろう、彼女でも女房でもない女性の秘事に関わるのは、自殺行為だからな。
「そう言えば昨日は各工場や部門から、特に問題が起きなかったかな?」
「はい昨日もほぼ定時報告では工場、島ともに相変わらず問題なしとのことです。
“島”の方も順調で後数日で、浮上する予定だそうですが、海戦で勝利した後3~5日で、浮上させる様依頼しておきました。
後看護師の彼女達は望めば、福島に同行させますか? 移動の足はこれ以上人員が増えなければ問題ありませんが」
「ああ、今回のパンデミックで、かなりの数の医療関係者が犠牲になったからね。
ベテランの手が一人でも多い方が、今後のワクチン接種や、それに於けるアレルギー反応の対処を考えると、大事だからね」
「そうですね、ベテランがだいぶ犠牲になったでしょうから、首相は大学病院の医療従事者を確保するために、今回の手を打ったのでしょうね」
「ああ君も一緒に首相との会議で聞いただろ、いざとなったら大学病院のスタッフごと受け入れてくれと。
予めパンデミック直後はゴタゴタするので、先に言っておいたのだろう。
だから工場の責任者サイドで、決済出来る様に予め各工場のリーダーに通達文を送って置いて、私に確認を取らないでも決済出来る体制を取ったからね」
「流石代表です先読みは的確ですね、ご自身の事以外は・・・・」
「・・・・・まあ其れは後回しにするのが多いのは否定しないよ」
「そうですねもっとご自覚を持ってくれると、秘書としては有難いですが」
ううう、田中君が怖い・・・、ニッコリしているが目が目がぁ~~~~。
そこへ鈍い足音と共に鬼山・田所ペアが降りて来た。
「うううう~~~、お早うゴザイマス~~」
「イテテテテ、酷いな~~オハヨウ」
「おお二人共大丈夫か? 例の酔い醒ましの水は用意しておいたぞ。
佐田婦人に渡してあるから飲んできたら良い」
「おお~~~助かった、早速頂きます~」
「代表感謝します・・・」
二人はヨロヨロとキッチンへ向かった、良くこの時間に起きて来たものだ、流石プロだな。
二人はスッキリした顔で直ぐに戻ってきた。
「じゃあ代表部屋に戻って、シャワーを浴びてきます」
「わたしも同じく」
二人はサッサと部屋にもどった、多分トイレに暫らく篭るのだろう。
察した田中君も、気づかない振りをして見送った様だ。
二人が部屋に行くと田中君が話し掛けて来た。
「代表、あの水会社で売ったら儲かりますよ? 特に現代のOLには引っ張りダコになる事請け合いですね」
「そうかい? でもそんな物売り出したら内の薬品会社にダメージを与えそうで怖いな」
「う~ん、・・・健康飲料に付加するのなら良いんじゃないかな~。
売り出したら私真っ先に買うんですがね~」
「あらそんなに効くんですか涼子さん?」
「私は代表と呑み会に、ご一緒した事は無かったので、今回初めて代表の気の入ったお水を飲んだんですが、これ程の物とは予想していませんでした。
貴女もコップ一杯飲んで見たら良いと思うわ!
私なんか15才からの、慢性肩凝りが完治したみたいだわ、その代わりトイレの用意を忘れずにしないと、大変な事になるわね」
ひょっとすると俺は医者扱いされている? そうであって欲しい。
男扱いされてないと、かなりのダメージを受けそうだ、色々とオワタに成りそうで悲しい。
虚空をぼーっと見上げて、物思いに耽って居ると、愛美ちゃんが起きて来て挨拶して来た。
「お兄さん、おはようございます・・・? どうしたの頭イタイの?」
「い、いや色々と大変なんだよ大人になるとね、その内愛美ちゃんもいやという程わかる時が来るんだから、まだ気にしないでね」
「??・・・うんそうする、お兄さんきょうもいそがしいの?」
「う~ん今日は近くのゾンビに乗っ取られた、スーパーに改造したトラックの試運転を兼ねて、食料を調達に行かないとね。
田所のおj! ・・・・・お兄ちゃんは昨日集めた車の改造だね」
「おはよう愛美ちゃん、田所の“お兄ちゃん”は車の改造で、他の“おじさん達”は食料確保だよ」
田所君が怖い笑顔で言い放った。
・・・又田中君に制裁を受ける可能性を失念している所を見ると、かなり我を忘れているな。
「・・・・田所さん? フフフ解って居ますよね!」
「スンマセン、もう二度とシマセン!!」
田所君、今日も清々しいあさだね~~~!
俺は生暖かい目で、懲りない部下を眺めながら、一つため息をついた。
それからナース組も次々と起きて来た。
二日酔いになっては居ないが、脱水症状気味の彼女達に、例の水を振舞う事にした。
「皆んな一斉に飲まない方が良いわよ、トイレの事を考えたら二手に別れて、部屋のトイレに行った方がいいから、15分から20分に別けて飲んだ方が良いので、先攻後攻を決めて飲みなさい」
ナース達は頭に?を浮かべながらも、田中の姐さんの言うとおりにしたようだ。
そんな彼女らの行動を見ながら、他のメンバーと今日の予定を話し合った。
「じゃあ私と鬼山君と田嶋建設の二人で、ウニモグに乗って例のスーパーに食料を調達に行ってきます。
何か足りない物は有りますか佐田さん」
「えーと出来れば、ロングライフの牛乳を見つけて頂きたいですね、急速冷凍出来る業務冷蔵庫が有るので、いざと成れば冷凍してしまえば良いですしね。
それと卵もまだ流通が止まって、3日目なので充分つかえますし、レタスやキャベツの葉野菜も、充分使えますし湯どうしして冷凍する手が此処には有りますから、今後の保存を考えると有効ですね。
他のお宅も、旭さんの太陽光発電機を使うのなら、今後冷蔵庫の電気を心配する必要は無くなるので、缶詰の他に冷凍食品も出来るだけ確保した方がいいですわ。
あとは肉類ですが、保存の効くハムなどはブロックで確保すれば、保存が楽ですし、ソーセージにフランクフルト、真空パックの加工肉も出来るだけ量が欲しいですね。
後は調味料も各種あると助かりますし、カセットガスとコンロもあると大変便利ですわ。
後洗剤やシャンプー・リンスに歯磨き粉や、歯ブラシも消耗品なので有れば便利です。
それに家庭薬なんかも有れば必要でしょう、その為小児科と内科の看護師さんを同行した方が、専門家で頼りになるでしょうね。
後赤ちゃんの為に紙おむつ各サイズと、シッカロールにお尻ふきと無論粉ミルクも外せませんし、瓶詰めの離乳食とレトルトもいいわね、あと新生児から2才児用の肌着に乳幼児用石鹸、後は多めにタオルとティシュにある限りの、ロールペーパーに紙タオル等まだまだ必要な物はあるわ」
と一気加勢に捲し立てた、さすが専業主婦目の付け所が細かい。
我々男だとどうしても缶詰ばかりを選び、野菜には目が行かないが、野菜所か家庭薬まで言及されたら、もう言うことは有りません。
伊達にスーパーの品揃えが、豊富な訳じゃないのだと気づきました・・・・。
「では佐田さん、貴女も日用品調達にご一緒しませんか?」
「まあ宜しいんですの? ではお昼の用意はどうしましょうか」
「残っているナース組と、田中君に任せれば良いんじゃないですか?
それに2tのパネルトラックも、追加で1台持って行きますので、多めに運べますしね。
冷凍設備着きを昨日入手出来たので、そちらに食品を積み、ウニモグに日用品を積めば当面は間に合うでしょう。
後10tの冷凍パネルトラックを、3台手に入れたので、外部電源で動かせる様朝一で電気間系の、専門家が改造するといっていましたので、かなりの量の冷凍食品をストック出来るでしょうね」
「涼子ちゃんなら、お昼の支度を任せても大丈夫でしょう、愛美には言い聞かせて置かないと、拗ねるから大変だわ」
「愛美ちゃん用に好きなお菓子を、多めに入手すれば良いんじゃないですか?
後佐田さんと看護師さんには、我社の戦闘服を着てもらいます、あれならゾンビに噛まれても、まず破損する事はなですし、少々あざに成るくらいですので感染防止になりますから。
一応男女兼用に作られていますが、佐田さんならSサイズかMサイズで充分だと思います、Sだと胸が窮屈になるかも知れないですし、緩めのほうが動き易いですから、Mが良いかも知れないので両方出しときますね」
「わざわざ有難う御座います、女の子が降りてきたら朝ごはんにしましょうね、後30分位掛かると思いますが」
「その間に水を飲んでおけば、丁度良いかもしれませんね」
「じゃあそうします」
Pday 4日目
AM07:20 調布飛行場側 調布[ひよく寮] キッチン
本日はいつもより少々遅めの朝食になったが、全員スッキリした顔で朝食の席に揃った。
特に女性陣は化粧の乗りも良く、夕べの惨状の名残も無くみなツヤツヤした顔色での出席であった。
うんやはり朝から美人や、可愛い系の女性が見られるのは眼福である。
本日は最早パン間系が足りなくなった為か、トーストに飽きてきたのか、ご飯に玉ねぎとわかめ・油揚げの白味噌汁、塩鮭の焼き魚に卵焼き、炙り海苔に板わさの山葵漬け添えと、梅干に沢庵と言う日本の正しい朝ごはんでした。
無論美味しく頂きましたよ。
朝ごはんが終わりお茶を喫している時、俺は本日の予定を話した。
「えー皆さん、本日の予定を話そうと思います。
本日は昨日見つけた東八道路沿いにある、スーパービクトリーに食料や日用雑貨を確保しに行く組と、此処に残ってトラックやバンを改造する組と、いつも通り通信の中継やHQを担当する管理組に別れて行動します。
スーパー組は私と鬼山君、佐田さんに瀬川さんと咲山さん、自衛隊組の田嶋工務店の2人に参加してもらいます。
車はウニモグ改と、2.5tの保冷パネルトラックに、パジェロ改を使用します。
佐田さんは主婦として、食料品と雑貨類の選定をして貰い、咲山さんと瀬川さんには看護師として、一般の売薬の他専門処方薬の大人用と、子供用の薬の確保に協力して頂きたい。
尚女性3人には、[ライジングサン]の防弾防刃戦闘服を支給しますので、仮にゾンビに服の上から噛まれた場合でも、最悪痣程度で済みますので安心して下さい。
田所君は昨日入手した、トラックとバンの簡易装甲車化に取り組んで貰い、助手に自動車修理工の技術者を5人付けるので、彼等を使い改造のノウハウを教えて欲しい。
もしかすると、普通のパネルトラックをもう1台、2.5tを追加で使うかも知れないので、田所君は留意して置いて下さい。
又、残りの女性陣は昼食の準備や家事をお願いしたいし、いざ負傷者が出た場合の応急手当を頼みたいので、宜しくお願いします。
何か質問は有りますか?」
「私達は武器の支給はあるんですか」
「[バイパー]は威力が、軍用の自動小銃と変わりない位強いので、危ないので殺傷能力の低い一般的なモデルを支給します。
殺傷力が低いと言っても、拳銃弾位の威力が有るので、油断は禁物ですが、これなら至近距離でも戦闘服を着用していれば、弾をはじく事が出来ますので。
しかし飽くまで最後の手段と割り切って、別に支給する特殊警棒[クラッシャー]のほうが扱い易いですので、そちらで戦って下さい」
「了解」
「ではあと40分程で我々は出発しますので、それまでに装備を整えてくださいでは解散」
Pday 4日目
AM08:30 調布飛行場側 調布[ひよく寮] 門前
俺達は駐車場から保冷車を持ち出し、寮前にて何時ものメンバー+女性3名で集まった。
田嶋建設組に本日の予定を話し、車分けをした。
装甲パジェロ改に私と佐田婦人、装甲ウニモグに鬼山君と瀬川さんと咲山さん、保冷車に田嶋氏と逆髪氏の人選になった。
他に予備人員として、昨日のルーキーから二人が公民館で、装備を整え待機している。
「え~皆さん、出来るだけ怪我の無い様に作業をして下さい。
手順は昨日と同じく、我々男性陣がまずスーパーの出入り口を塞ぎ、館内にゾンビ集収用の罠を張り、音で誘引して倒してゆく手順で行きます。
今回は生活用品売り場もありますので、少々手間ですが決められた手順通り行えば、事故も起こさず物資を確保出来ますので、焦らず手を抜かず事故を起こさず作業を終えましょう。
今回収穫の選定は、食料及び日用雑貨は佐田さんが担当し、医療品間系は現役看護師である、小児科勤務の瀬川さんと内科勤務の咲山さんにお願いします」
そして俺達はスーパー・ビクトリーに向かった。
Pday 4日目
AM09:00 東八道路沿い スーパービクトリー 門前
我々は、スーパービクトリーの門前で、作業の確認を行った。
まず正面出入り口の自動ドアの電源を切り、次に左側の搬入口を台車で塞ぐ。
屋上の自動車侵入口を放置車両で塞ぎ、屋上駐車場を制圧する。
館内に男性陣が入り、誘い込み用の罠を仕掛ける。
その間女性陣は、屋上駐車場で車に篭もり辺りを警戒し、異常が有れば直ぐに無線にて連絡を入れる。
館内が安全になったら、エレベーター脇の階段で男性陣にエスコートされ、1階で作業に入る。
荷物は搬入口にストックして、一気にトラックに運び込む。
作業後は昨日と同じく、館内にゾンビを誘い込み、奴らを番犬替わりにする。
以上が大まかな計画であり、他の暴徒を警戒しながら実行するのが最大の要点である。
「では俺と鬼山君は、正面玄関の自動ドアの電源を切るので、それが終わったら田嶋ペアは、甘莉ペアと合流し通用口を閉鎖する」
「「「了解」」」
俺達は手早く正面ドアの電源を切り、搬入口へ回り田嶋ペアとゾンビの出入りが出来ない様に、搬入口のシャッターを下してロックした。
そして車に戻り、屋上駐車場に上がると幸い、1ボックス車が3台とセダンが4台駐車して居り、ゾンビは1体だけうろついていただけなので簡単に排除した。
鬼山君が1ボックス2台の窓を割り、配線を直結して動かし屋上を塞いだ。
その間僅か十数分と掛からず、第一段階を終えて我々は、エレベーター脇の階段を足音を立てずに降り、一階に侵入した。
一階にはゾンビが15体程、彷徨って居り我々は外側の通路を出口に向かって、狭くして往くように台車やカートでバリケードを作り、V字型の一番狭い所にレジの通路を持って来た。
後は昨日手に入れた、FMラジオをボリューム一杯で音を鳴らして、ゾンビを誘入れ手早くゾンビを掃討していった。
店内のゾンビを掃討した後で、二手に別れバックヤードに向かい、掃討漏れしたゾンビを探し出し、最終的に22体を処理したのだった。
そして台車に乗せて数回往復し、バックヤードの外にある空き地の目立たない場所に、遺体を纏めて積み重ねてシートを掛けて隠して置いた。
そして屋上に向かい、田嶋ペアは女性陣を1階に招き、俺達はウニモグ改と保冷車を搬入口へ回し、バックで入れて後部ドアを搬入口に向けて、周りを大型のバケット台車でバリケードを作って、ゾンビが進入しない様に覆った。
佐田夫人達と合流して、指示を仰ぐ事にする。
「佐田さん、トラックは搬入口に何時でも積める状態で、停めて置きましたが積むものの指示を願います」
「ではトイレットペーパーを、バックヤードの在庫からスペースの1/3詰めて下さい、それが終わったら紙オムツをS・M・Lと各サイズそれぞれ1対1対1でやはり1/3積んで下さい、残りの1/3は私が集めたものをのせますから」
「ではトイレットペーパーと、紙おむつを載せます」
俺達はバックヤードの在庫置き場に行き、ペーパーと紙オムツ各種を手早く積んだ。
「まあこれ位あれば、半月位は大丈夫かな」
「100人以上居るので、又調達しないと間に合わないでしょうね、トイレットペーパーは・・・・」
「まあ残った者が調達を頑張るしか無いね、しかし生活必需品って色々有るんだ、主婦じゃないと気が回らないよな」
「本当ですね、大は布団から小は縫い針まで色々あって大変だ、佐田夫人を連れて来たのは正解ですね」
「余計な手間が掛かる所だった」
「さて又指示を仰ぎに行きますか」
俺達は佐田婦人に、トイレットペーパーと紙オムツを積み込んだ旨報告し、次に何を積み込むか聞きに行った。
「次は少し重いけど、お米を残ったスペースの半分に積み込んで下さい。
そしてお米が終わったら、ここにあるパスタと乾麺やインスタントラーメンを、できる限り積み込んでいただけないかしら。
多分もう2回位今日は食料と、日用雑貨を取りに来ないと、そろそろ食料間系が各家庭で怪しく成ってくる頃ですから、大変ですわよ!
無線でもうひと組、空のトラックを持って来て、満杯のトラックを持って帰って荷下ろしをして、又から荷のトラックをと言う感じで、何回可往復してもらいますね」
「解りました、残りの部分に米とパスタやうどん・蕎麦の乾麺にインスタントラーメンを積んで、空荷のパネルトラックを1台呼びますね」
俺と鬼山君はまず米を、残ったスペースに半分積み、次にパスタの入った箱を1/4積み、次に乾麺のうどん・蕎麦・インスタントラーメンの順番で、ウニモグの荷室を一杯にした。
そして俺がトラックの回りを警戒し、鬼山はパジェロ改の無線機で公民館に連絡を入れ、代わりのパネルトラック2.5t車を持って来る様依頼した。
次のトラックは、昨日手伝ってくれたルーキーズの2人、安川君と畠山君が戦闘服と、銃・装備一式で参加してくれた。
二人が来る間に俺と鬼山君は、保冷車に次々と冷凍食品を積み、車1/3を積んだ後冷凍の、肉類・魚類と積込み保冷車を一杯にして、二人に車を渡した。
尚、町会には昨日別班が、10tの保冷パネルトラックを3台手に入れ、町内にいる電気技師が外部電源から、冷凍機を動かす電気を賄える様改造した冷凍庫があるので、当面の冷凍食品間系はストック出来る体制が整った。
明日には冷凍倉庫用に、パネルトラック上に戸建用の、太陽光発電・充電ユニットを置き、自身で電気を発電し電力切れに対処する予定だ。
「しかし大型のパネルトラックを、保冷倉庫替わりにするのは良いアイデアだな、後5台程普通の大型パネルトラックを用意して、トイレットペーパーや紙オムツにその他の常温保存の効く物資用に、倉庫にしてしまうのも手だな。
移動する時はトラックとして動かせるしね」
「それは良いですね、早速町会長に進言しときましょう」
「あ、空荷の保冷トラックが帰って来た様だな、鬼山君ウニモグを出してくれ、そしてもう一人を乗せてその儘町会に帰り、荷下ろしをしたらまた来てくれ」
「了解」
俺は、空荷のトラックに通信をインカムで入れると、一人を鬼山君と組まして町会に返した。
「やあ安川君だったねご苦労様、向こうの保冷車の調子はどうだった」
「ええバッチリですよ、これからの季節は涼しくなるので、内部は-15℃ありましたよ。
庫内に、アングルの棚を設置したのは大正解ですね、物の整理整頓が楽で出納係の秦野のおばさんも、喜んでいました」
「あんな寒い所で、何時までも彷徨いていたら凍死してしまうからね、棚とインデックスが有ると、まるで出納に掛る時間が大違いだよ」
「だからおばさん、張り切ってドンドン物資を運び込んで来いとの事です」
「では遠慮無く行きますか! じゃあ安川君はそこの冷蔵庫にあるハンガーに掛かった、豚の半身1頭分をハンガーごと、保冷車につんでくれ、おれはハムのホールのダンボールを積んでしまうから」
俺達は物資を次々と保冷車に積込み、ほぼ一杯にすると鬼山君達が帰って来た。
「代表、一般の物資はパンデミック当日町内で、唯一被害を出した工場の倉庫に搬入する事にしましたので、まだまだ余裕はありますよ」
「ああ、あの十字路の左奥にあった製造工場か、あそこは何を作っていたのかな」
「精密機械の組立工場だったらしいですよ、車の燃料気化装置の制御部分と本体を組み立てる会社だったとか。
今は田所が自動車の改造工場にしていますよ」
「堪らんね、何の瑕疵も無い一般人が、あの国の犠牲に成るなんて・・・・」
「全くですね、まあでも何れ思い知るでしょうね、後2~3日したら」
「そんな感じかな、田中君に何か聞いたのかい」
「ええ午前のNH○ニュースでも、取り上げていましたからまあ確実でしょう」
「やはり提督の読みは外れないか、結果も押して知るべしだね」
「でしょうね、あの知将に勝てる戦略家は。今のC国じゃ居たとしても未だ力の無い、尉官で冷や飯喰いでしょうね。
現役の将官には、今の腐敗した組織だと、まず居ないでしょうからね」
「地の利・人の倫・時の理、この3つのりが揃った時に戦いはまず負けないと言われているからね。
今回のC国は、1つも揃わず戦いに入った、どうなるかは直ぐ解ろうと言うものだが、欲が目を塞ぎ自身を正当化する為、己らで撒き散らしたプロパガンダと言う名の、嘘毒で自身が病んでしまった馬鹿な国の末路だよ」
「確かに、我が国と戦い国から追い出したのは、我が党だと良くまあ酷い嘘を厚顔にも、ヒステリックに成って喚いて居ましたからね~~。
それを鵜呑みにした、我が国の左翼達は、自身を科学的共産主義の信奉者だとか言っていましたが、共産主義を批判も反証も許さない、カルト宗教同然の手法で擁護している、どっか頭が飛んだ連中ですからね。
彼等とオー○真理教の信者は顔や眼付、言動がそっくりだったですから、おもわず気付いた時には笑ってしまいましたが、狂信者は困ったものです」
「そうだね私も狂信者は大ッ嫌いだよ、オー○も左翼も右翼も極が着いた連中は、まるで同じ型から作られた大量生産品見たいな、没個性のロボットと同じ存在だからね。
通常まともな人は、必ずイズムに対して違和感を持つからね。
自分だけが正しくて、他は間違っていると言う絶対善に凝り固まった画一的な存在に、まともな判断力を持った人は本来染まらない。
しかし精神の均衡を崩し、不安定になった時に弱みに付込む、詐欺師と同じ様に彼らは付込んでくるのさ。
私は本来の《神》と知遇を得たので解るが、彼の方達は本来人の自由意思を奪う事はしないよ。
上がるも下がるもその人次第だし、来る者拒まず去る者追わずのスタンスを取っている。
画一的な教育では、精神性は決して向上しない事を解っているから、本当の《神》は宗教とは間系無い存在さ。
宗教とはどちらかと言うと、坊主共が金集めの為に作った組織で、そのバックには所謂魔神や、禍神がいるんだよ、特に一神教は注意した方が良いかもな」
「へー宗教と神は別なんですか? じゃあ宗教家でなく宗教屋ですね!
思想家も発案者は良くても、その後を継ぐ者は大半が思想屋に成ってしまうんですかね、そう言えば昔1970年代に収録されたNH○が収録した、共産主義の学者が出ていたノンフィクションのVTRを見ましたが、あれを視た時思わず驚愕しましたよ俺は。
だってその学者さん、東大出の経済学者でしたけど、マルクスの資本論をまるで聖書か何かの様に信棒しているんですよ?
そして彼は科学は、科学的にはと、科学を連呼していたんですが、発表されて100年近く経た、コケらが生えた仮説論文を後生大事にして、現代の発展した経済学でその論文を、再検討しもしない態度はどう見ても、宗教家とどう違うのかわかりませんでしたね。
その彼らが、宗教は麻薬だとマルクスの持論を又有り難がって取り上げて、宗教批判をするけれど、ニュートラルな俺から見るとマルクス信望者も、宗教狂信者も区別が付かないですよ?
じゃあ俺に言わせて貰えれば、イズムは麻薬だと言いたいですね」
「その通り、画一的な教条主義者は同じ罠に掛かるんだよ、本来精神性を向上する為に宗教や修行はあるんだ。
目的は精神の進化・精神波長の帯域を、より高範囲に密度を上げて自由度を増すのが目標なんだが、その道を1本に絞ろうとするのが教条主義者なんだ。
でもそれは手段に過ぎず、目標じゃないんだと気づかない、本末転倒をするから困るんだ。
要は富士山に登る登山ルートは、其れこそ天文学的な数があるのに、この道以外登っては行けませんと、勝手に決まりを作りそこのルート以外で登った者は、外道・慮外者扱いにするある意味詐欺師なんだ彼らは。
違うと言うなら納得出来る説明をして欲しいが、今までまともな反論をした宗教家とは、会った事がないよ私はね」
俺達はそんな事を話しながら作業をしていた。
トラックは町会との間を、5往復ほどして向こう4ヶ月程の物資を運び込み、取敢えずひと段落をした。
全体の作業は、PM14:00には終わったので、我々はトラックの改造の手伝いを始めた。
Pday 4日目
PM14:30 調布飛行場側 三省工業調布工場 作業場
此処はパンデミック初日に、工場の人達全員がゾンビ化して空き家に成ってしまった工場で、ちょっとした精度の部品も作れる、金属加工の機械なども揃っている工場だ。
JR用の大型コンテナを動かすための、大型のフォークリフトもあり、空荷の2.5t車位簡単に持ち上げる事が出来るので、車の改造にはとても都合の良い場所だ。
トラックの改造方法はまずフロントガラスを、ガードする鉄柵をフロントガラス全体を、ワイパーの作動を阻害しない様に覆おう様、タッピングビスと溶接で取り付ける。
太目の金網を撓まない様柵の上に固定する。
その上から5mm厚のチタン板に、300×50mmスリットを運転席の前と助手席の前に開けた、窓全体を覆う防弾板を蝶番で取り付け、車内からワイヤーを引くと閉まる様作る。
コレをサイドウィンド部分にも施す。
トラックフロント部分と、運転席と助手席のドアを、防弾チタン板で覆う。
トラックフロント部分を鉄パイプで、アンダーのシャーシ部分をステンレスボルトで強桔し、屋根部分までガードを通し屋根で固定し、それを芯にフロントガードを作る。
フロントタイヤの動きを阻害しない様に、防弾タイヤガードと50mm×250mmのチタン板を、簾状につなげたタイヤ泥除けを、防弾装備として前後のタイヤの後方に付ける。
トラックの側面下部の燃料タンクや、バッテリー・後部タイヤを半分覆う、10mmの防弾板を付ける。
トラック下面に、アンダーガードとして15mmの鉄板を、オイルパン・エンジン下部・駆動軸下部・燃料・バッテリー下部に、ボルトで強結する。
最後に360°首振り式のCCDカメラと、バックモニターを結線して置く。
以上の改造を施し簡易装甲車として使用する。
ハイエー○バンは、フロント下部のシャーシ部分から、ステンレスボルトで強結して、上は屋根で固定しそれを芯にフロントガードを作る。
そしてトラックと同じく、フロントガラスを覆い防護チタン板を貼って、銃撃からドライバーとナビを守る。
後部窓を鉄柵で覆い、そこを金網で覆い内側に5mm厚の、チタン板を床から80cmまで貼って置く。
フロントタイヤも、鉄でフレームを作りチタン板をそこに貼り、半分以上隠す。
リアは単純にタッピングビスでとめて、狙撃対策にする。
シートは背もたれにチタン板を貼り、後から飛び込んだ銃弾から、座席に座った乗員を守る様にした。
下面にはアンダーガードとして、トラックと同じ強化をしてゾンビを轢いてしまった時用の防護を施した。
最後に360°監視用の首振りCCDカメラと、バックモニターを結線する。
他には予め性能の良いタイヤに付け替え、パンク防止充填剤を入れてパンクに備える事にした。
無論チタンの防弾泥除けも装備した。
チタン板の出処は、[ひよく寮]にストックしてある、部材の一つで用途は家や車の強化用だ。
穴あけや、簡単なカットの工具やビットなども、寮の工作室に有るのでそこで加工して利用して居る。
「これでトラックで遠出ができますね、そうすれば又多くの物資を入手出来るので、此れからの生き残りに希望が持てますよ」
「そうですね佐々木会長、明日は旭工機の八王子倉庫へ水原町と、アルテミス用の太陽光発電ユニットを取りに行けますので、今後電源のインフラが止まっても不安にならずに済みますね。
後、ガス調理器を使っている家庭用に、何処かの家電屋でIH調理器を必要分調達して、取り付けなければいけないし、電気温水器と入れ替えなければ成らない家庭もあるので、やる事は多いですよ」
「そうじゃな、後は天水用のタンクと幸いこの町には、井戸が現役で有るから上水は困らないので良かったよ。
昔からこの辺は井戸の水は豊富で、質は良い方だったしトリハロメタンは空気を曝気するか、3分程煮沸すれば空気中に飛んでしまうので除去は簡単だ。
その他の重金属や汚染物質も、水には混入していないので助かるよ」
「そうですね、後は佐々木さんの賃貸マンションの屋上に、給水タンクでも作って町内に水を供給すれば、大丈夫だと思いますよ。
確か構造計算上は、10t近い給水タンクを設置出来る様ですが、安全面を考えて6t位にしても、町内の水は安定的に供給出来るでしょうし、タンク内に曝気用の空気ポンプを設置すれば問題ないでしょう。
出来れば明日にでも、マンションアルテミスに行き、曽根氏と会合を持つ事を進めますがどうされますか」
「是非お願いしたいですな、彼の方は警備の専門家だし、今後の町の防衛方法等の知恵も頂ければ嬉しいですしな。
その為にはアルテミス用に、トラックとバンの装甲車を1台ずつ、手土産に渡そうと思うんですが如何ですかな」
「そうですね、だとしたらお会いになるのは、明後日が良いかも知れませんね。
明日は八王子工場にソーラーユニットを取りに行くので、明後日に車とソーラーユニットを一緒に渡した方が、向こうも喜ぶだろうと思いますから」
「ああそうじゃな、それで行きましょう。
わしもそれを予定に入れて、近場の町会と明日話合いを行いますので、出来ればソーラーユニットの入手も、多めにお願い出来ますかな」
「ええ構いません、後改造装甲車やソーラーユニットを渡すのに、交渉の材料になるので、其の辺も加味して話し合われたほうが良いですね。
後懸念材料として、明後日にC国軍が侵攻して来た場合、私は当事者の一人として、ネットで観戦しなければ成らないので、私の名代として鬼山君が御一緒するかも知れないので御了承下さい」
「そうですか、其れは仕方有りませんな・・・、まあ交渉はこの爺いに任せて下され、悪いようには致しません」
と佐々木の爺さんはニヤリと笑ったので、仲々のクソジジイの様で安心した。
Pday 4日目
PM17:40 調布飛行場側 調布[ひよく寮] リビング
俺達は今日1日の作業を終えて、寮のリビングに集まってお茶を飲んでいた。
「田中君、今日はC国の動きはどうだった」
「いよいよきな臭く成って来たみたいです、南沙の方は軍艦に物資の搬入が終わったらしく、何時出港してもおかしくないみたいですし、東シナ海も同じですので、やはり提督の読みは当たりました」
「両面作戦に撃って出るのか、やはりな・・・・。
提督はなんて言っていたかね」
「奴らは最早後がない所まで追い詰められたから、こう動くしか手が無いのだそうです。
多分明日の夜に、夜戦を仕掛ける自信が敵指令官にあるなら仕掛けてくるだろうが、敵の李総指令官は日本海軍の手強さと、自国軍の練度の低さを知って居るので、夜戦を避けて明後日の夜明けに仕掛けて来るだろう、と仰っていました」
「そうだね、最早破滅の一本道を駆け足で渡り出した、哀れな巨人だね・・・。
C華思想を捨てられる勇気が有れば、幾らでも手はあったんだがな。
最早無理心中を強要して来る、身勝手な自殺志願者を慮る必要など一切ない!
この際徹底的に壊滅させ、二度と我が国に手を出させない様、最高のトラウマになるまで叩いておこう」
「そうですよ代表、アイツ等は言葉でいくら言っても分からない民族です。
E人は昔から格言で、「C人の後悔」と言っていましたがその通りですね。
彼らは詐欺行為をして、頭に銃を突き付けられ撃鉄を上げられた時初めて、自信の犯罪を認め後悔を口にする民族ですから。
己が利益の為なら、どんな嘘だろうと平気で着き、恥とも思わない日本人には理解不能の価値観を持つ民ですから。
最もヨーロッパの国々も、他国人の事を論う資格は無いですがね」
「正に、かのイギリス人がネットにアップした、論文通りの地獄の住民か・・・。
まあ地獄に住みたいのなら、何時までも住んでれば良いな、私はあんな臭い世界は御免被るよ」
「そう言えば、明日の予定はどうなっているんですか? 先程佐々木会長と話をしていたんで、予定は決まりましたか?」
「ああ、工事組とソーラーユニット調達組に別れての作業になる。
工事組は公園を閉鎖して、ソーラーパネルと畑をつくる場所を、確保する予定だそうだよ。
工事は重機で鉄パイプを立てて、ワイヤーで仮防壁をつくり、そこに仕切り用の鉄板で壁を造るんだ、最終的には町全体にパネル壁で覆う予定だそうだ、その他に充電ユニットを町内の空き家に入れてそこから配電をする予定だ。
ソーラーユニットは田中君、配送センターには連絡は行っているかな」
「はい代表、今朝9時にメールを送り、明日朝受け取りに行くと連絡を入れた所、マンションL型20基と、住宅用M型10基の積載に必要な車両は、オープン型4t車2台あれば積載は余裕だそうです」
「そうか、では4t2台と護衛にウニモグと2.5tの装甲パネルトラックがあれば良いな。
田所君、屋根を銃座にしたタイプは完成したかな」
「ええパンデミック前に、旭工機に[アナコンダ]用のSライン樹脂で作った、透明半ドーム型の回転銃座ユニットを取り付ける、円形の蓋を屋根に付けましたから、明日15分もあれば取り付け完了です。
それに[バイパー]も設置出来るので、弾切れした場合に対人対ゾンビ戦で有効ですし、左右2箇所と後部2箇所の6箇所に、銃眼を付けましたので死角は無いですよ」
「あの砲塔を付ける穴を開けたのか、結講使い勝手がいいし椅子で座れて楽だし、かなり高さも有るから見晴らしも良いから狙い易いしね。
じゃあ明日の朝は、設置が終わったら出発しよう」
俺達が明日の予定を話して居ると、早めに調達の仕事が済んで、余裕を持って夕食の準備が出来た佐田婦人が、俺達を呼んだ。
「皆さん、夕食の準備が出来ました。
宜しければ庭の方でどうぞ召し上がって下さい、今日はBBQですので」
「おお焼肉! パンデミックで当分食べられないと思っていたが・・・・・。
喰うぞ!!」
「・・・・・よし!」
鬼山君と田所君が異様に盛り上がっているな、何故だろう?
俺が怪訝な顔をしていると、田中君が笑いながら答えた。
「実は今日採取して来た肉の中に、A4ランクのサーロインとそのホルモン間係の内蔵肉を、結講確保出来たのでそれを知った二人が燃えているんですよ」
そう言えば肉食系女子共も、先程から何かキッチンと、庭で盛り上がっていたがそれが原因か・・・。
前回の人生で、33年+7年で40才に成る、もうオヤジな精神状態の俺からすると、皆さんまだまだ若いな~。
最も肉体はまだまだ黄金期の、26才だが以外と嗜好はオヤジ化して居る俺は、肉より魚の方が美味しく感じられるな。
偶に肉でも良いが、炭火焼きだと確か今日は、冷凍シシャモの一夜干しをゲットしたはずだよな、それに同じくスルメイカの一夜干しも有ったはずだぞ。
シシャモにイカの一夜干しで冷も悪くないな、そろそろ熱燗も良い季節か。
そんなオヤジ嗜好全開で俺は庭に向かった。
熱すぎてクーラーが効かないです
頭が馬鹿に成って行く様で堪りません
早く冬に成らないかな~




