表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

79/575

10-06 1/2 それは超レベル迷宮を半裸で徘徊するという愚行

 しょうがないので少しだけ間を置きました。

 落ち着けと言われて落ち着けるほど、人間というのはそう上手くは出来ていません。

 なのでしばらく待って、彼女らの口数が減るのを見計らってから言葉を投げかけました。


「お嬢とアクアトゥスさんは後ろ、先生は真ん中、俺はしょうがないから前衛をするね。まずはこの編成で一度進んでみて、その後状況に合わせて対応といこうか」


 あえて低く淡々とした声色を選ぶと、皆の注目がパンツ一枚の変態男に集まります。

 お嬢も青くなったり赤くなったり忙しそうですが、なんとか視線を維持してくれていました。

 あれ、やっぱそっぽ向かれた……?


「それとあえて念押ししておくけど……。ここの魔物ってくっそ強いから、二人とも重々気をつけて」

「油断すると死んじゃうかも~、先生が回復してあげるけど致死ダメージだけは避けてね~♪」


 じゃあやっぱり服を着よう。

 とはならないらしいです。

 二人とも豊胸剤のことで頭がいっぱいで、マナ先生のインフレおっぱいを見つめて決意を新たにしたのでした。


「で、お嬢とアクアトゥスさんは同じ相手を集中攻撃、しとめ切れないと判断したら足止めにシフト。OK?」

「はい兄様、支援はアトゥらにお任せ下さい」

「うんっ、エルフのプライドにかけて無様なところは見せないわっ! だってアレがかかってるんだから……っ」


「はい……アレはどんな汚い手段をもちいても……絶対に……私たちが獲得しなくてはならないものです……」


 さっきまでキャーキャーやってたはずなのに、何なんでしょうこの燃え上がりようは。

 そりゃあのノリをいつまでも続けられても、それはそれで困りますけど。


「うん、理解してくれたところで続きね。前衛の俺は近寄る相手を手当たり次第吹っ飛ばすよ。でも機敏な動きは出来ないから突破されたらごめんってことで。……マナ先生は近い相手を片っ端からやっつけて下さい。以上、では進軍を始めましょう」


 こんなもんでいいよね。

 役割分担を決めて俺はお嬢を追い抜き前に出ました。


「あ、アレッきゅんストップ。はい、プロテクションっ♪ ……これで大丈夫っ」


 するとマナ先生が俺を引き留めて、かと思えばプロテクションⅡとやらを範囲高速発動させていました。

 蜂の巣状に魔法盾のエフェクトが輝いて虹色綺麗です。


「お見事です先生……」

「涼しい顔で範囲魔法しちゃうところが、先生ってばホントただものじゃないわ……」


 でもこれで安全とか言われても全く実感出来ません。

 パンイチは怖い、どこまでこの防御魔法信じて良いのやら不安でいっぱいです。


「がんばってアレッきゅんっ、ハイオークにどつかれて潰れたカエルみたいになってもー、先生が元通りの美ショタに戻してあげるからっ、ふぁいと!」

「マナ先生……俺もう17だと何度言えば……。まあ行きましょう……」


 突っ込んだらグダグダコース行きです。

 もちろん聞かなかったことにして、殴りマジシャンこと俺は後ろを引っ張る形で前進を始めました。



 ・



 進むと早速進路に魔物グループが現れました。

 ハイオークに亡霊レイス、一般的な冒険者からすれば手を焼くこと間違い無しの会いたくない系です。

 物理の効かないレイスは後ろに任せて、ヒデブゥなハイオークをこの魔杖の餌食に。


「んな……っ、えっえっ……?」

「お見事……」


 しようと思ったんですけど、わかってました。

 マナ先生が神聖魔法をパパッと撃つだけで、敵グループは丸ごと灰へと変わってしまったのでした。


「さ、次いきましょアレッきゅん」

「あー、はい、行きましょーう」


 いいんですけどね。

 別に肉体労働したくてここに来たわけじゃないし、いいんですけどね……。

 でもあの、一言だけ不満を物申していいですか……?


「先生……」

「なぁに~アレッきゅん♪」


「人の尻を見ながら魔法撃つのは止めて下さい……」

「ふふふっ、無~理っ♪」


 俺の出番と言えばマナ先生というエースアタッカーのために、尻を揺らして歩くことだけでした。

 なんで前衛選んじゃったんだろう……前衛っていうかこれパンチラサービスポジションじゃん! はいそれが今の俺!


「こ、こんなに強かったのこの人っっ?!」

「はい……我が目を疑う手並みです……さすがは大先生です……」


 そうです、さながらそれは馬の目の前に吊られた人参です。

 アレッきゅんという餌を最強生物マナ先生が追尾し、裸体という眼福を守るため正義の神聖魔法が魔物たちを焼いていくのでした。


「今日は調子が良いみたい~♪ クフ、クフフフ……お姉ちゃんヤル気でいっぱいよぉぉ……♪」

「怖い! 尻の後ろがなんかゾワゾワするよっ?!」


 お嬢もアクアトゥスさんもあまりの強さにあっけに取られ、我が目を疑うとはこのことでした。

 やっぱりそうだよね、どう解釈したってこの先生おかしいよね……。


 一時は瞬間火力だけなら先生を超えたとかうぬぼれたけど、それ思い上がりだったかもしれない……。マジでどうなってんのこのお人……。


「正解です兄様、先生は兄様のお尻に首を向けたまま一時もそれを傾けておりません。素晴らしき御業です」

「っっ……! 変態ッ、どっちも変態ッッ!!」


 アクアトゥスさん、やな情報ありがとう……。

 お嬢、変態はマナ先生一人です。だってこの状況作り出した真犯人ですよ……?


いつもごひいきいただきありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

小説家になろう 勝手にランキング
よろしければ応援お願いいたします。

新作を始めました。どうか応援して下さい。
ダブルフェイスの転生賢者
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ