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5-04 聖なる銀求めて地下深く 2/3

もう少し入り込みやすいタイトルにしよう! ということで新タイトルを決めました。

【俺だけ超天才錬金術師 迷宮都市でゆる~く冒険+才能チート 旧(異世界で行う傍若無人(ry】

 それから進んで進んで、やっと次階層への階段を見つけました。

 でもさすがにちょっとくたびれたので休憩を入れることになりました。


「マナ先生」

「なーにアレッきゅん?」

「お付き合いありがとうございます。こんなハードな場所だとは思いませんでした、ご助力ありがたいです」

「いいのいいの、お姉ちゃんがキミにしてあげたいだけだから」


 ついついツッコミで辛辣な言葉を入れてしまいます。

 それじゃちょっと先生に申し訳ないですし、お礼もちゃんと言っておこうと思いました。


「ふふふっ、先生ね、本当はもっともっといっぱいしてあげたいけど、これでも我慢してるの。だって何でもかんでもしてあげたらアレッきゅんのためにならないもの……」

「十分過ぎますよ。こんなの俺一人じゃ無理過ぎです」


 感謝の言葉が照れくさかったのか、先生は腰ごと体を左右に振って恥じらいました。

 聖職者っていうか大人のしぐさじゃない気もしますけど、それだけあってかわいいです先生。


「それに無事に夢を見つけてくれたみたいで、お姉ちゃん嬉しい。また何でも相談してねっ!」

「……はい。ちなみに目当ての素材はどの辺りで採れるんですか?」

「うんっこのすぐ下だよ、もうちょっとがんばろうね」


 それを聞いてやる気がわいて来ました。

 休憩はもういいだろうと持ちかけて、俺たちは目の前に階段を下って行きます。


 奥に行けば行くほど彫刻やらの意匠が細かくなるんでしょうか。

 さらに空気は張り詰め荘厳に飾り立てられて、それ相応にモンスターも強力に変わります。


 でもおっかしいなぁ……。

 マナ先生もそれに合わせて強くなりました。


 もう一度言います。マナ先生もなんか強くなりました。

 どうもさっきまでのアレ、全然本気じゃなかったらしいです……。


「ん、どうしたのアレッきゅぅん? もしかして先生に見とれて……ダメよ、私たち教師と生徒なのよ……。それにアレッきゅんにはロドニーくんとアルフレッドっていう恋人がいるじゃない……っ!」

「おぞましい脳内カップリングは止めて下さい」


 どうしたらこんなに強くなれるんでしょうか。

 男として悔しいです。

 こんなかわいい先生が底が見えないくらい強くて、なのに俺はミソッカスです。

 力、力、力が欲しいです。純粋に対抗心を抱かざるをえません。


 今も俺の目の前で、先生が次々と強モンスターを撃破していきます。

 ここのハイオークにはアイスボルトも十分な足止めにならず、9割以上を先生がゴッツァンする有様です。


「あら……」


 どんどん進軍して行くと大部屋がありました。

 その部屋の中央になんと人影が一つ。


 いえ人じゃなかったです。首のない鎧騎士がぽつんと立ってこちらに気づき振り返りました。

 デュラハンだこれ……ヤバい超強そう……。


「先生っ、ここは協力して全力で……!!」

「サンクチュアリ」


 先生がボソッとつぶやいてセプターをかざしました。

 するとデュラハンの周囲が明るく輝きだし、苦しみながらこちらに突撃をしかけようとしました。


 ……何と言うことでしょう。

 デュラハンはそのサンクチュアリのテリトリーから脱することも叶わず、金属鎧の巨体ごと灰へと変わっていきましたとさ。


「マジか……。瞬殺って……マジかマナ先生……」

「あ、これここのボスだったみたいー♪」


 みたいーーってちょっとねー?


「アレクサントくんお求めの……ほら、聖銀砂がドロップしたよ。これだけいっぱいあれば足りるよね?」

「うん……足ります……足りますけど……」


 こういうのって、ボス撃破して気持ち良く凱旋するものですよね。

 それなのに……先生ってば芋でも煮るみたいなお手軽クッキングでレアドロップです。

 何だろうこの消化不良感……出番がないよ……。


「あー、なんか拍子抜けっていうか……今さらだけどもうちょっと接待プレイして欲しかったなぁって……」

「ごめんね、お姉ちゃん張り切り過ぎちゃったみたい。アレッきゅんの力になれるんだって思ったら……うふふっ、止まらないの♪」


 これじゃ完全にミソッカスです立場がないです。

 悔しいなぁ悔しいなぁ、メチャクチャ負けた気分です。

 戦闘職じゃないしこれでいいはずなんだけど……釈然としないオチです。


 そりゃたっぷり聖銀砂を手に入れることは出来ましたけど……。

 せっせと灰の中からザラザラキラキラしたソイツをすくい上げて袋に移します。


 4~5kg分はあるでしょうか。

 背中にかつぎ上げると、どっしりとした重量感が気持ち良くのしかかりました。


「ところでアレッきゅん……♪」

「なんですか?」


 目当てのものは大量に手に入ったしさあ帰ろう。

 そんな矢先に先生が媚び媚びしい甘い声を上げて、せっかくの超ハードモードダンジョンの雰囲気を台無しにしました。


「お姉ちゃん一生懸命がんばっちゃったよ……?」

「……はい、ありがとうございます」

「教会にバレたら大変なのに、キミのために聖銀砂を横流ししちゃった……」

「はい感謝に堪えません」


 あ、まずいです。

 この前置きは要するに、代価を支払えという遠回しな要求です。

 単純にzならまあいいんですけど、マナ先生の場合なにを言い出すのやら不穏過ぎます。


「だからお姉ちゃんのお願いも、もちろんなんでも聞いてくれるよね?」

「それはもちろん。なんとかギブアンドテイクの方向で進めたいですし、ご恩に報いるのはやぶさかでもないのですが……すみません常識の範囲で! お願いします」


 ここはちゃんと念押ししないと危ない。

 隙を見せれば食らいつかれる! いえ感謝はしてるんですよ!


「ううん、そんなアレッきゅんが困るようなこと言わないよ。またお姉ちゃんと一緒に迷宮行こうね。キミったら筋が良いんだから、組んでて成長が楽しくなっちゃう♪」


 ……ごめん先生、信じてた。

 マナ先生は本当に良い人です。

 ちょっとアレだけど、そこ以外に目を向ければ聖女のような人なんです。


「ただ次に冒険するときはね、水着で来てくれたら嬉しいかなぁ……♪」

「……あ、はい、なるほど」


 宣言撤回早かったー、こんな聖女いてたまるかです。


「ぶ、ブーメランなビキニパンツとかぁ……っ! あっ女物のマイクロビキニでもいいよぉぉぉ……っ!! そ、そしてモンスターの一撃が……ああああアレッきゅんのなけなしの水着を引き裂いて……ああああああああっ、そ、そんなッッ?!!」


 先生は身をよじって悶絶した。

 呼吸を乱し頬を上気させて口元を腕で拭う。

 完全にアッチの世界にトリップされているようです。


「まあ……気が向いたら検討しますね……」

「じゃ、じゃあっ、じゃあお姉ちゃん水着用意しておくねっ、やったーっやったーっ、ふわぁぁぁーっ♪」

「いえあの……着ると約束したわけじゃないですからね……?」

「やったぁぁぁぁーーっ♪」


 どうしよう……。

 やっぱコレ……ただの変態だ……。


 聖職者ってこれが普通……なの……?

 そんなに煩悩たまりまくるお仕事なんですか……?


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