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3-04 かと思ったら乱入者?

「そんならうちが買うわぁーっ! ほれほれここに40001zあるでーっ、そーんなガメツい男に売るこたぁないでー!」


 せっかく綺麗にまとまるとこだったのに、なんかもう水とか差しまくりの変な子が現れました。

 よく見たらあのモショポーさんです。


「え、ごめん、よく聞こえなかったんだけどなに?」


 よくもまあ顔を出せたものです。

 聞こえなかったふりして無かったことにしてあげました。


「40001zでうってゆーとるやん!」

「けっちくさ……」


「なんやてーっ?! じぶん1zの重みを理解してへんなーっ、一億個集まったら100000000zやで!!」

「……そうですね。てか何でここにいんの?」


 このイベントいりますかね? いらないよね? じゃあテキトーにあしらおっか、うん。


「そりゃうちがここの鑑定したんやから当然やっ! うちは人間もアイテムも鑑定出来る凄腕さんなんやでー?」

「でも空気は鑑定出来なかったっていうねー。あ、やっぱり何でもないです」

「ムカつくわぁじぶん……上手いこと言ったつもりやろうけどなっ、笑わへんでっ! おもろいやんかーっ!」


 あー変な人……。

 ムダに競り合って高値で買わされる流れだけは避けたいなぁ……。


「ならかけをしましょう。ほらお互い安く買いたいし、競り合いだけは避けたいでしょ? 賭に勝った方がこの子、アインス・ガフさんを40000zで買う。これでどう?」

「おうええよ! 乗ったるわその勝負ーっ!」


 ……あ、なんか俺との勝負ごとが主目的になってません?

 わー、すごく迷惑!

 でもさすがに奴隷商さんからすると勝手な話だし、文句の一つも言ってくるかなこれ?


「ヒェヒェヒェ! 賭でございますかこれはいいですなっ! ならば勝負になるようわたくしがお膳立ていたしましょう」

「……あれ、完全に予想外。いいのこれ?」


 なんでノリノリですか奴隷商さん?

 そんなニコニコと鷲鼻にしわ寄せちゃってもー。


「それは面白いぜひ私も協力しましょう。賭といっても何がいいですかなぁ……」

「あの……農場長……?」

「ごっつ盛り上がるようなのがええな! ちと考えてみよかー!」


 あれー?

 口先三寸で俺の土俵に持ち込むつもりだったのに……。


 俺を蚊帳の外にして三人が円陣組んでます。

 こそこそわいわい盛り上がっちゃって、何だろこの疎外感……すっごい楽しそう……。


「いいですないいですな!」

「ヒェヒェヒェ……それにいたしましょう!」

「決まりや!!」


 なんか決まっちゃったらしいです。



 ・



 賭の趣旨ってのがこういうことでした。

 まずテーマですが、単純な賭事ではつまらないので豪快にいこうってことになったらしいです。

 そこでモショポーさんの提案が採用されたそうで?


 いや、俺それOK出してないんですけど?

 なんか……決闘らしいです……?


 これから連れて来られるとある剣士。

 これが賭博の借金で首が回らなくなって落ちぶれた人らしいんですけど、元兵士なんですって。


 …………。

 ……。


「初めましてカイルです。……お客様」


 あ、来た。

 来るなり挨拶して屈辱げに後半を付け足しました。

 なるほどなかなかこれが強そうです。


「ひぇひぇひぇ……この男に剣術試合でアレクサント様が勝てるかどうか……っ! これでどうでしょうかな、なかなかにエキサイティングな試みでしょう。なにせ薄謝でアインスを売るのです、このくらいの余興程度付き合って下さいますな?」

「そうやそうやぁ~、こんくらい相手してくれても罰は当たらんでぇー?」


 モショポーさんですが、気持ち悪いくらいニヤニヤしていらっしゃいます。

 勝利を確信しちゃって、うさんくさーぃ……卑怯くさーぃ……。

 つまり見くびられちゃってるんですよねこれ。


「言っとくけどうちはアンタに鑑定スキルつこうたことはないでぇ? けどそのアホな奴隷剣士のステータスなら知っとるー。落ちぶれるだけあってまあ、うだつのあがらないクズや、ぶっちゃけると弱いでー?」


 じゃあなんでそんなにニッコニコですかねモショポーさん?


「けどぉ? コイツならじぶんと良い勝負になると思うんやぁー。だからな、これはな、じぶんがうちの認める以上の男やどうかの勝負なんや。冒険科にもおったんやろ、なら剣術の試合くらい出来るやろ、後は度胸があるかどうかや!」


 いや、こんなメンドクサい思いしてまで欲しくなくなってきたっていうか……。


 とか言ったら盛り上がりに水を差しちゃうだろうし……。

 俺以外すげー乗り気だし……あの奴隷三人娘まで一緒に楽しんじゃってるし……好きねーアンタら? って感じ?


「なんや逃げるんか? 剣もまともに使えへんなんてなぁ、情けない男やぁ~。チ○ポついとるんかぁ~? 女みたいな綺麗な顔しとるしなぁ~、おうても豆粒みたいなもんなんやろなぁ~?」


 ははは……そうそうこういうお下品な人でしたこの人。

 何でこんな厳しい条件で買わなきゃいけないんでしょ。

 普通はこれ、冷静なら条件の変更を求めるよね。


「おう見せてみぃ? 本当は女やないやろなぁ、逃げるんなら証拠に見せてみぃや、許してやるでぇ~?」


 でも……意外といいかも。

 これはこれで……うん、いいかもしれない。


 格安40000zの奴隷としてではなく、我が身を張って手に入れたお宝に変わるんじゃない?

 まあ、どっちにしろかわいいかわいいホムンクルスが出来たら手放すんだけど。


「いいよ、それでいこう」

「おおっそうこなきゃアレクサントくん!」

「よっしゃ! 男やでぇじぶん、クククッ……バカやなぁ~楽しくなってきたやんっ、アハハハーッ!」

「ヒェヒェヒェ……では早速試合のお膳立ていたしましょう。さすがはお客様にございます」


 もういいや、さっさと終わらせて帰ろう。

 俺のお宝、アインス・ガフさんをこの手に抱えて。


 ……嘘です、そんな腕力ないです。


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